芽埜「ん…?」




起き上がると目元を擦る。
時計を見ると………




芽埜「寝坊したーっ!!」




…7時30分。
ガバァッ!と起き上がると学校に行く準備をして食パンを手に取ると走る。
朝芽がご飯はー!?と叫んでいるが食べている暇などなかった。

今日は獄寺と一緒に登校する約束をしていた日なのだ。




芽埜「はぁ…はぁ…!って、あれ、転校生の…!?」

「バフン!!バフン!!バフン!!バフン!!バフン!!バフ!!」




謎の声を上げながら謎の乗り物に乗り、芽埜の横を通過していくSITT-P!を唖然と見送る。
それからハッとして急がなきゃ、と後を追うように走り出した。




「地底へのメッセージかも!!調べてきます十代目!!」




芽埜「え?……あっ…」




って、隼人くんどっかいっちゃってるー!!?と芽埜はショックを受ける。
浮いた!?とか楽しそうな獄寺を見て、なんかもういいや。という気持ちが込み上げツナにおはよー。と挨拶。
おはよ。と帰ってきたのを確認して一緒に学校へ。


学校に着くとなぜか校門の辺りが騒がしかった。
何があったのかと辺りを見渡せば<粛清>という文字の書かれた旗が学校の壁に取り付けてあった。
その上屋上には雲雀、瑠香、アーデルハイト、爽の4人の姿がある。




「アーデルハイトと爽の委員会活動だ」




芽埜「あっ、古里くんと知花ちゃん!!」

ツナ「っていうかアーデルハイトさんって??」

知花「私たちと同じ転入生で3年で、」

炎真「学校の風紀を暴力によって取り締まる粛清委員会の委員長なんだ。爽は副委員長」

ツナ「なっ!?」




やっていることは雲雀の風紀委員会とそっくりで、ツナと芽埜はガーンとショックを受ける。




炎真「アーデルハイトはあの男子を倒す気だよ…」

ツナ「エッ!?そんなことしたら最強の風紀委員長のヒバリさんにボコボコにされちゃうよ!!ヤバイよ!!なんとかしないと!!

行こう、炎真くん!!」

炎真「え?」

ツナ「こっち!」




知り合いでしょ!?と炎真の手を握り走り出したツナの後を追うように芽埜たちも駆け出した。




     *     *     *




アーデルハイト「やっと勝負する気にになったようね」

雲雀「当然だよ。君の行動は目にあまる。ここで、終わらせよう」




チャッとトンファーを構える雲雀はアーデルハイトに対し殺気を放つ。
アーデルハイトはビリビリとしたものを感じたのか目を見開いた。




爽「あ、あの…ごめんね、本当に…」

瑠香「い、いえ…こちらこそ恭弥さんが(爽「そ、そうじゃなくて!」え?」

爽「…その、私も…補佐として…」




ええ、ごめんねってそういう意味ですか!?
瑠香は目の前で構えた爽に驚き、どうしようかと辺りを見渡す。
だが誰も助け舟は出してくれそうにない。




ツナ「ヒバリさん!!」

山本「来たかツナ!!」

獄寺「十代目!!」

ツナ「山本に獄寺くんまで!!」

了平「何をやっとるヒバリ!!」

ツナ「京子ちゃんのお兄さんも!!」

紅葉「結局、並中生など倒してしまえ!!」

らうじ「困ったもんだな、アーデルハイト」

諧「面倒ごとは勘弁なのに…」

エル「どうでもいいけど、あのバカアルトはどこ!!?」




集団転校生の方も揃い始めている。
そんな中雲雀とアーデルハイトが戦いを始めてしまった。

それと同時に繰り出される拳や足を瑠香は避ける。




ツナ「こっちでも戦いがー!?」

山本「なんでだ!?」

炎真「爽はアーデルハイトの補佐だからね…」

獄寺「補佐だから、って…だから、満樹と?」

ツナ「どうしてー!?」




瑠香からは横目でしか見えないが雲雀はすべての攻撃をかわしている上に普通に話していた。




紅葉「アーデルハイトと爽の華麗なパンチラ攻撃をものともせぬとは結局なんというヤツ!!」

諧「変態。(ズパッ」

紅葉「なっ」

爽「今…!!」アーデルハイト「甘い!」




―――ガッ!!!




アーデルハイトの蹴りが、雲雀に軽くヒットしたのと同時に瑠香には爽の蹴りがヒットした。
すかさずトンファーで弾き返した雲雀に対し瑠香は体を捻って足を自分から外させすかさず後ろに下がった。




瑠香「(…にしても、さっきの源十さんの攻撃………炎が見えた、ような…)」

アーデルハイト「やっと本気になったようね」

雲雀「ああ。次は君を咬み殺す」




ツナ「ひいい!!ヤバいよ!!咬み殺しちゃう!!」

リボーン「だったらお前が止めてこい。ファミリーの暴走を止めるのはボスの役目だぞ」

ツナ「ゲッ、リボーン!!」

リボーン「せいっ」




次の瞬間ツナは雲雀とアーデルハイトの攻撃に思いっきり巻き込まれてしまう。
それと同時に瑠香は戦うのをやめツナにかけ寄った。




雲雀「何してんの?君」

瑠香「だ、大丈夫ですか沢田くん!?」

ツナ「お〜くぅ〜〜!いつつつ!!」

アーデルハイト「今のを喰らって平気なのか!?」

爽「う、うそ…!?」

ツナ「り…リボーン!!何すんだよ!」

リボーン「無意味な抗争を防ぐのはボスとして当然だぞ」

ツナ「何言ってんだよ!学校の喧嘩だぞ!!抗争やボスは関係ないだろ!?」

リボーン「関係大アリだぞ。奴らはお客だからな」

ツナ「…お客?」

リボーン「ああ。こいつらは、シモンファミリーっていってな。ボンゴレのボス継承式に招待されたマフィアなんだ」




集合




―――継承式まであと7日。




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