ネタB短文(0) *10/21 18:08
「ん…んんん、」
「此処…何処でしょう?」
「あ、おはようございます。」
「「!!?」」
目覚めた先は誰も知らぬ不思議な空間。
これは夢なのか、現実なのかもわからない。
「まるでRPGみたいっスね」
「…んなので済めばいいがな」
「へ?…って、ぎゃああ!!!な、ななな、なんスかあれェ――!!!?」
目の前から遅い来るは異形の集団。
人の姿を成すものもあれば、成さぬものもある。
ただ立ち尽くすだけでは終わってしまう。
足掻け、逃れろ、戦え―――自分の生死と。
「銃なんて…ゲーム以外で初めて触ったぜ…!くそ、胸糞悪ぃな」
「戦うために手に入れたのよ。それは命を守るためのもの。忘れないで……それは、奪うものじゃない…って」
「あん?」
手に入れた武器の数々。
だがそれは誰かの命を奪うものではないのだと、しっかり胸に刻みつけろ。
己が堕ちてしまわぬように。
「おい、大丈夫かよ!?」
「っつ……平気じゃねーし。何これいったー…!」
「今すぐ治療する!待ってろ!」
己の受ける怪我は生きている証だと思え。
その痛みは現実へ意識を繋ぐ鎖なのだから。
「…これは……敦でも届かないな…」
「手伸ばしたってこの崖上れねーし。ふざけすぎ」
「?、高いところの物を取るんだよね?オッケー!任せて!」
「何なのだよ…ここは。霧が充満している、だと?」
「俺の目も意味ねーわ、これじゃ。やっべーな、どうする?」
「道のわからぬこの空間で下手に動くのは無謀です。私が先行します」
「っ…!…びっくりしたわ、何なの?此処」
「マグマの中に氷山浮いてる!?あ!あの中央!」
「……仕方ないわね。あんたらそこ動くんじゃないわよ、」
「あかんなー、これ。どう考えてもたどり着けへんやん」
「道も何もないじゃねーか。くそ、詰んだか?」
「からくり仕掛けの摩天楼。聳え立つは空間の中央…ってか?」
これは四人の少女とバスケプレイヤー+αの話。
ホラー織り成す異次元空間の中で紡ぎだされる物語。