「ルカお姉さま!」
「ミク、さん?」
微笑みながら駆け寄ってくるミクさんに思わずつられてクスリ、と笑う。「ルカお姉さま笑ってくれた!」嬉しそうにピョンピョン跳ねて可愛らしく抱きついてくるミクさんに慌てる私。
「み、ミクさん…!?」
「はぁああ…ルカお姉さまと一緒にいると安心するぅ」
ぐりぐり、とお腹の部分にうずくまるような感覚で顔を押し付けてくるミクさんが可愛くて、ちょっと顔が熱くなるのが分かる。ミクさんはしばらく私に抱きついていてスッと離れた。
「ご、御免なさい…迷惑だったでしょう?」
嗚呼、そんな可愛らしい顔で首を傾げないで下さい!心の中の叫びを訴えるために首を横に振る。「迷惑なんて…滅相もない!もっとしてほしいくらいです!」自分が思ったより大きな声。きょとん、と一回目を丸くしたけれどミクさんはすぐに笑った。
『有難う、好きだよ』
(そんな甘い言葉、はまっちゃうじゃないですか!)
2010 05 30