暖かい、それが私が目覚めた後、初めて思ったことだった。ぼんやりと歪む視界に思わずでる欠伸。ぼりぼりと頭を掻いて周りを見ると、横に誰かいるようだ。段々鮮明になってきた目で見ていると、その人影は霊夢で、しかも裸だった。

 吃驚しすぎて声にならない悲鳴をあげる、と霊夢が小さく「ん…」と呟いたのが耳に聞こえる。どうやらまだ寝ているようだ。安心して、思わず下を向いてため息を一つ。

(あれ?なんか、可笑しくないか?)

 下を向いた私は思わずそんなことを考えた。あれ?普通、だよな?なんて思ってみるが全然普通じゃない。

 なんで私は裸なんだ。たっぷり時間をかけて、ようやく裸になっているか、と言う理由が分かった。

(霊夢と一夜を共にしてしまった、ってことか)

 そんなことを考えている自分が恥ずかしい。いや、でもそれは仕方が無かったんだ。と言い訳をしてみるけど、結局は現実を見ないといけないわけで。顔が熱くなるのが分かる。

 スヤスヤと眠っている霊夢が憎たらしく思った。



優しくするわよと言っておきながら腰が痛いのだが…(優しくしてよ!)

2010 05 07

 
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