今日のウォーターセブンは小雨が降っていて、せっかくの休日なのに彼の機嫌は最悪。雨が大嫌いな彼は忌々しそうに窓越しの水滴を睨み付けていた。そんな彼の横顔を眺めていたら不意に昔飼っていた猫と重なった。


「ルッチって猫みたい」


私の言葉に彼はピクリと反応して眉間にしわを寄せたままこちらを見る。


「あー……気に障ったならごめん」
「どんなふうに見える」
「え?」
「ルッチが猫のようだと言うならどんな猫のように見えるッポー」


彼の言葉(代弁者ハットリ)に私は顎に手を当ててふむ、と考える。


「黒猫……かな?」


そう言えば彼がちょっとだけ笑ったように見えた。


「十点だクルッポー」
「何が!?」


突然の採点に物申した私は彼が笑ったかどうかを確認することができなかった。


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