拍手収納 | ナノ



(小春←ユウジ←光)


「あれやんなぁ、布って意外と高いなぁ」
「わざわざ作らんと買ったらどうです、めんどくさ」
「ダメやねん」
「なんでですか」
「俺の作ったもんを、小春に着せたいねん」
「はあ」
「俺の作ったもんで、小春を包みたいねん」
「はあ」
「小春を俺色に染めたいねん」
「まぁ着るのあんたなんスけどね」
「……あかん、そやった…………」
「アホやろ」
「後輩のくせに生意気や」
「謙也くんに借りたらええやん、あの人ん家医者やん。医者コントのためにわざわざナース服借りんの馬鹿みたいに恥ずかしいっスけどね」
「ダメやダメや!謙也のもんなんか着せたら小春が妊娠する」
「うわ、キモいっスわ先輩。あの人ああ見えてただのアホなシャイやん、平気ですよ。ていうか着るのあんたやろ」
「とにかく!嫌や」
「嫉妬深い男は嫌われますよ」
「お前に言われたないっちゅーねん」
「そらそうや」
「うーん、小遣い足りるかぁ?」
「コントのための布やんな?全部自費なんスか?」
「カツラ以外全負担は俺やで!」
「……笑顔で言うことちゃうと思います」
「何色がええ?無難に白か?でも小春は薄ピンク似合うやろなぁ」
「だから着るんはあんたやろ」
「意外と薄いブルーもいけるんちゃう?……あかん、想像したら可愛い」
「鼻血出とる」
「うーん、うーん」
「………………俺は、薄ピンクがええな」
「おっ」
「薄ピンクで、白タイツで片手にはカルテ」
「オーソドックスやん」
「それが似合いますよ、それとも膝上スカートでピンクいガーターベルトが良いですか?その際片手には注射器やで。ピンクい液体入ってんで」
「あかん!えろい!なんやそれ!小春にそんなん着せたら俺コントどころやないっちゅーねん!」
「な?あかんやろ?俺の理性がきかへんっちゅー話や」
「オーソドックスがええな!」
「オーソドックスがええです」
「よし!じゃあこの布くれ!おばちゃん、会計ー」
「まぁどっちみち脱がすんは変わらへんねんけど」
「あ?なんか言ったか?」
「言ってませんよー」



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