~2010 | ナノ




・シャラララ


「岳人、今日はなんの日でしょうか?」

「あー?知らね」

「正解したらチョコやんで」

「は?マジで?バレンタインデー!」

「……」

「当たってんだろ、早くチョコ寄越せ。あ、もしや鳳の方?」

「……ほれ」

「やりー」

「……で、なんもないん?」

「何が?」

「今日バレンタインデーやん?俺にチョコとか」

「ねぇよ」

「うわぁそないハッキリ言われるとは思えへんかったわ、死んでええ?」

「るせーなぁこれやっからとりあえず俺を殺人犯にすんな」

「うん、おおきにな岳人。でもそれ俺がさっきやったやつやん?わざわざ突っ込ませてもらうけどな、自分の人生より俺の命心配してくれへんかな。でも安心しい、岳人を殺人犯になんて死んでもさせへんで。だから、失踪してもええ?」

「は?嫌だ、俺ダブルス出来ねぇじゃん」

「じゃあ俺どないしよう。ていうかまた突っ込ませてもらうけどな、俺の方を心配してくれへんかな頼むから」

「あ、日吉と組めばいいか」

「泣いてええ?本気で泣きたい思ったん初めてやわ」

「嫌だ、うざい」

「泣く事もさせてくれへんの?ああもう大阪帰りたい」「お土産買ってこいよ」

「引き止めてももらえへん!」

「八ッ橋」

「それ京都やし」

「大阪ってなにあんだっけか」

「メジャーにたこ焼き、お好み焼き、あとはそうやなぁ……」

「たこ焼きとかお好み焼きはこっちでも食えんじゃん。土産にはいらねぇぜ」

「アホか、本場もん食ってみい。目玉飛び出るで」

「俺焼きそば入ってるやつが好き」

「そんなんお好み焼きちゃうわ!なんなん?俗に言う広島焼きっちゅうの?焼きそば入れるなんざ邪道や」

「へー」

「あれ、聞いてへんやろ」

「へー」

「ごっつ寂しいわ……何読んでるん?」

「ドラ●ンボール」

「え、マジで?読み返してんねや……気●斬出た?」

「出た出た。今17号食われた」

「もうセ●編いってるんか!?いつから読み始めてん?」

「一昨日。宍戸なんてフュージョンしたって言ってたぜ」

「はやっ!ていうか宍戸まで読み返しとるんか」

「おう、宍戸が読んでたから俺もまた読み始めた」

「俺も読みたいわぁ」

「いまはジローが一巻から持ってってる」

「ジローもかいな……ジロー読むのゆっくりやからなぁ」

「寝るしな」

「ヨダレついてなきゃええけど」

「なー侑士はシェンロンいたら何願う?やっぱギャルのパンティ?」

「ウー●ンちゃうわ」

「え、侑士って実写ウー●ンだろ」

「ちゃうわ!何本気で驚いてんねん!」

「じゃあミスターサ●ン?」

「なんでやねん!俺は生粋の侑士や!!」

「意味分かんねーし。とりあえず生粋の侑士とやらは何を願うんだよ」

「せやな……岳人はどないするん?」

「俺はー……背中に羽が欲しい」

「うわっ天使やん」

「ひっぱたくぜ?」

「すんません」

「生粋の侑士は?」

「せやな……やっぱとりあえず……」

「とりあえず?」



「チョコが欲しいわ」










「……チャンチャン」

「いや、チャンチャンて」


終わり090214
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