・シャラララ
「岳人、今日はなんの日でしょうか?」
「あー?知らね」
「正解したらチョコやんで」
「は?マジで?バレンタインデー!」
「……」
「当たってんだろ、早くチョコ寄越せ。あ、もしや鳳の方?」
「……ほれ」
「やりー」
「……で、なんもないん?」
「何が?」
「今日バレンタインデーやん?俺にチョコとか」
「ねぇよ」
「うわぁそないハッキリ言われるとは思えへんかったわ、死んでええ?」
「るせーなぁこれやっからとりあえず俺を殺人犯にすんな」
「うん、おおきにな岳人。でもそれ俺がさっきやったやつやん?わざわざ突っ込ませてもらうけどな、自分の人生より俺の命心配してくれへんかな。でも安心しい、岳人を殺人犯になんて死んでもさせへんで。だから、失踪してもええ?」
「は?嫌だ、俺ダブルス出来ねぇじゃん」
「じゃあ俺どないしよう。ていうかまた突っ込ませてもらうけどな、俺の方を心配してくれへんかな頼むから」
「あ、日吉と組めばいいか」
「泣いてええ?本気で泣きたい思ったん初めてやわ」
「嫌だ、うざい」
「泣く事もさせてくれへんの?ああもう大阪帰りたい」「お土産買ってこいよ」
「引き止めてももらえへん!」
「八ッ橋」
「それ京都やし」
「大阪ってなにあんだっけか」
「メジャーにたこ焼き、お好み焼き、あとはそうやなぁ……」
「たこ焼きとかお好み焼きはこっちでも食えんじゃん。土産にはいらねぇぜ」
「アホか、本場もん食ってみい。目玉飛び出るで」
「俺焼きそば入ってるやつが好き」
「そんなんお好み焼きちゃうわ!なんなん?俗に言う広島焼きっちゅうの?焼きそば入れるなんざ邪道や」
「へー」
「あれ、聞いてへんやろ」
「へー」
「ごっつ寂しいわ……何読んでるん?」
「ドラ●ンボール」
「え、マジで?読み返してんねや……気●斬出た?」
「出た出た。今17号食われた」
「もうセ●編いってるんか!?いつから読み始めてん?」
「一昨日。宍戸なんてフュージョンしたって言ってたぜ」
「はやっ!ていうか宍戸まで読み返しとるんか」
「おう、宍戸が読んでたから俺もまた読み始めた」
「俺も読みたいわぁ」
「いまはジローが一巻から持ってってる」
「ジローもかいな……ジロー読むのゆっくりやからなぁ」
「寝るしな」
「ヨダレついてなきゃええけど」
「なー侑士はシェンロンいたら何願う?やっぱギャルのパンティ?」
「ウー●ンちゃうわ」
「え、侑士って実写ウー●ンだろ」
「ちゃうわ!何本気で驚いてんねん!」
「じゃあミスターサ●ン?」
「なんでやねん!俺は生粋の侑士や!!」
「意味分かんねーし。とりあえず生粋の侑士とやらは何を願うんだよ」
「せやな……岳人はどないするん?」
「俺はー……背中に羽が欲しい」
「うわっ天使やん」
「ひっぱたくぜ?」
「すんません」
「生粋の侑士は?」
「せやな……やっぱとりあえず……」
「とりあえず?」
「チョコが欲しいわ」
「……チャンチャン」
「いや、チャンチャンて」
終わり090214