004 僕らは劣性ダイアモンド



「シリウス!おはようっ!」
「…………」

今わたしに出来る精一杯のさわやかな笑みを、たった今談話室へと降りてきたシリウスに向けてみた。シリウスは固まった。ていうか、挨拶を返そうか返すまいか悩んでいる様子だ。体がゆらゆらと揺れている。シリウスは寝癖をほったらかしにしているのでほんとは直してやりたいんだけど、拒否されたらいくらなんでも傷付くので堪える。シリウスが固まっているうちに隣にいるジェームズがおはようと朗らかに挨拶をしてきたので笑顔を返す。リーマスとピーターにも同様だ。「…………」シリウスはまだ固まっている。そうだ、さすがに図書館の一件でわたしにあんなことを言い切ってしまった手前、どういった対応をすればいいのかわからないらしい。……うーむ。あっけなく無視されるよりはいいんだけど……まあ、始めはこんなもんか。じゃーねー、と(シリウスに向けて)手を振って、一足先に大広間へと向かった。ちなみにわたしが今日から広間でもご飯を食べると告げてから不機嫌になりっぱなしのミリアちゃんは、終始わたしの隣で空気のような存在になっていた。わたしとしてはミリアちゃんのご飯が嫌いになったからとかではないが、しかしリーマスにあそこまで言わせておいて、理解しきれないでもあのまま何も考させられずにいられるほどわたしは無頓着ではないし、ばかでもない。ばかではないのだけれど、結局具体的にはどうすれば解決するのかという結論にまでは至れず、とりあえずわたしの『シリウスに会いたい』という気持ちを前面に押し出して挨拶をしてみたというわけだ。


「シリウス!授業遅れるよっ!」
「…………」

さて次の授業の教室へと歩むわたしの視界には、偶然にもこれから授業をサボろうとしているらしいシリウスの姿。こっそりと近付いて、肩を軽く叩いてそう言えば、またもや振り向いて目を合わせたまま固まったシリウス。目を見開いていて、わたしは目を逸さずに笑う。するとシリウスはどう反応していいかわからないらしく、しかしそれでも反射の結果か、頬はひきつって半分笑みを創ろうとしていたのだ。それを見てとても嬉しく思ったわたしはもう一度微笑んで、それから空気となったミリアちゃんの手を引っ張って、先へと進んだ。これはわたしの『シリウスがわたしを見てくれて嬉しい』という気持ちがついわたしの頬を綻ばせてしまった結果の微笑みだった。


「何か言われたのか」
「え?」
「リーマスに」

授業中。変身術のテキストを机に広げ、ミネちゃんの諸注意を聞きながしながら洋皮紙にラクガキをしていると、今まで空気だったミリアちゃんがボソボソ声で話しかけてきた。……ていうか、ご飯の件がそんなにショックだったのか?家庭料理を否定する気はなかったのだけれど。「ブラックへの態度が全然違う」と指摘するミリアちゃんに、わたしは苦笑する。

「まあ、痛いとこ突かれたかな」
「そうか」

リーマスも、そろそろ苛々してきたのかもしれない。いくら面白いテレビ番組だろうが、展開のないまま何週間も引っ張られたら堪ったもんじゃない。テレビなら消すし、小説なら読むのをやめる。ジェームズもピーターも口には出さないけど、いつもシリウスと行動していた立場からしてみれば、わたしの態度は確かに怒るに値するものなのだろうなあと思う。

「言われてさぁ。わたしが『どうにか』ならなければ、どうにもなんないってことはわかったよ。けど」
「けど?」
「わたしにはね、そうなるのはすごく、難しいことらしいんだ」

言いながら前を向くと、教壇に立つミネちゃんは意味のわからない単語をつらつらと並べていた。動物をどうして物質へと変化させてしまうのか。なんでわざわざ生き物をそうでないものに変える必要がある。インク壷がないならそこらにある羽根ペンあたりを変えろや。ミリアちゃんは端から授業を真面目に聞こうという気はないらしく終始わたしを見つめているので、わたしは頭の中で言葉を考える。

「辛いよ。辛い筈なんだ。筈なのに……なんか、イマイチ危機感なくてさ。それはあの中途半端な突き放し方のせいだけじゃないと思う。だからやっぱり、これはわたしのせいなんだよ」

呟きながら、左手でくるくると羽根ペンを回す。今日の授業は頭を使ってばかりなので、別のことを考える分のスピードはあまり期待出来そうにないが、それでもその相手がミリアちゃんだと言うのならば充分すぎる位だろう。わたしたちの遥かななめ下、真面目なリリーに手を引かれてデレデレで一番前の席に座っていたジェームズの頭を見下ろす。わたしも今この瞬間、シリウスに見下ろされているのだろうか。それとも、見下されているのだろうか。

「……劣等感、て、いうのかな」
「劣等感?」
「ほら、わたしって微妙に険しい人生送ってたから?かーさんのことがあって、『棄てられた』っつーのがさぁ、……なんかステータスみたいになってて。……ミリアちゃんには分かるかもしれないことだけど」
「まあな。私とて決して元いた家の居心地が良かった訳ではないからな」
「だからずっと、皆が羨ましかった」

たぶん、初めからずっと。
どうしようもなく。
どうすることも出来ずに。


「シリウスっ!……て、あれ。ねえリーマス、シリウスは?」

授業が終わってすぐにシリウスの座っていた席に向かったけど空席で、隣に座ってたリーマスに尋ねると彼は教科書を整えながら「いないよ。さっき大股で出てった」と言う。……なんだ、いないのか。「ミリア、また授業を聞いていなかったね?」「うむ」「うむじゃない」教室の隅っちょではステラちゃんがアギー姉妹と親しげに話し込んでいる。大方、次の悪戯(彼女らに言わせれば『お茶目』)の計画にいそしんでいるのだろうが、毎回双子に両側から絡みつかれてどんどん精神が削られていくわたしの身にもなってほしいものであるが──

「……どこ行ったの?」
「心配はいらないよ。ジェームズと悪戯しに、地下あたりをうろついてるだけだからね」
「ふーん」
「それは嫉妬?」
「よく分からん。でもつまんない」
「うーん……強情だよねきみも」

リーマスはミリアちゃんを説教する口を止め、そんなことを言って苦笑した。ミリアちゃんは「なんだリーマスの癖に」とかブツブツ呟いているけれど無表情でピーターの頭を撫でてやっている。わたしは一度自分の座っていた席に戻って、教科書やら洋皮紙やら机に散らかしていたものを鞄にまとめて、それを持って戻る。ご機嫌の悪そうなリリーが「まったくあの人の神経が理解出来ないわ!」と憤慨した様子で近付いてくるのを待ってから、わたし達は揃って広間へと昼食を採りに広間へと歩いた。


「薬草学の時に剪定したアスフォデルの球根、の粉末」
「…………」
「煎じたニガヨモギ」
「…………」
「カノコソウの根っこ」
「…………」
「…………」
「…………」
「……で、催眠豆の汁ね」

魔法薬学。何故かこの授業ではスリザリンと合同の場合が多い。教授自体がスリザリンの寮監であり、スリザリンと真っ向から対抗出来るのがグリフィンドールしかいないからかそうでないのか、とにかくミリアちゃんの至福の時間が始まりである。セブセブとミリアちゃんペアは窓側で調合していて、無茶苦茶に全部まとめて材料を鍋に入れようとするミリアちゃんをセブセブが必死に止めている。彼女の料理心が薬学にも向けばいいのにと思った。何気に優秀なステラちゃんはピーターにつきっきりで教えているし、リーマスは真ん中あたりでリリーに教わっていて、ジェームズがものすごく羨ましそうな目で見ているのが視界に入る。そんなジェームズは珍しく進んでスリザリンの生徒と組んで作業をしている(数合わせ)が、時折こっそりと別のスリザリン生達の鍋にイモムシを投げ入れ、液を濁らせたりしていた。そしてわたしはやっぱりシリウスと。

「シリウスはアスフォデルの球根を粉にしてね。わたしこっちの鍋でニガヨモギ煮るから」
「…………」

返事はなしだ。
まあ当たり前。

ジェームズが自分からあっちに行っちゃったのも、多分わたしとシリウスを2人にさせるためなんだろうなあと思う。人数あぶれるしな。シリウスは返事こそしないものの、黙って大人しく杖を握る。しばらくそのままでいるので恐らくはどの呪文を使うかを考えているのだろう。普段ならパッとやってしまうだろうに、わたしが隣にいるからかシリウスの動きはぎこちない。わたしはそんなシリウスを横目でチラチラと盗み見ながら作業をしていたのだが、シリウスが動きを見せたのは、わたしがことことと音を立てるニガヨモギを熱湯から取り出して、適量をビーカーに確保した直後のことだった。ようやく回転の重たい頭に浮かんだのか、シリウスが紙の上に置かれているアスフォデルの球根に杖を向けたのだ。

「レダクト!」

……おいおいおい。

ぱあああああん!と、音を立てて破裂した球根は四方に散らばる。シリウス及びわたし及び教授及びその他生徒の皆さんはグリフィンドール・スリザリン関係なく揃って目を見開いてシリウスの方を向いていた。

「……普通に《フォールト・ピース》で良かったんじゃないかな……?」
「…………悪かった」

お、謝った。
再び各々の作業に戻る生徒達と、慌てて駆け寄ってくる教授。教授に大丈夫です、と応えて、破裂した残骸を杖で消したシリウスは今度はちゃんと粉末にしてこちらによこしてくれた。ありがとう、と言って、返事は返って来なかった。もの凄い形相でわたしのことを睨んでいる教室のあちこちにいる女子生徒と、グリフィンドールの失敗にニヤニヤと笑みを浮かべたスリザリン生の視線に見守られ、わたし達は無事に透明の魔法薬を完成させたのだった。


秋の午後。綺麗に晴れた昼下がりに、クィディッチもせずに少し薄暗い図書館の一角でわたしが何をしているのかというと、例に漏れず調べ物。わたしが世間的に失踪していた1年と半年ちょっとの間の『日刊予言者新聞』をピンズに借り、その期間にカイが行っていた授業のメモをリリーに借り、それらをテーブルに広げ、新聞とメモを日付ごとにそれぞれ符合させていくと、行うにつれて見えてきた1年半。やはりカイらしく、どうでもいい内容だったり暗号化している文章だったりで大半がいらない内容だったりするところを添削して推敲してみると、凝縮されたそれは明らかにいびつで歪んだ形を成していた。異常、とも言う。恐らくこれを受講していた生徒達は、気付いていないのだろう。いやそもそも、『選ばれた生徒』の『選び方』だって、これを見る限りにおいては、その対象の大半にも共通項目のあるはずのもの。その他の生徒においては残念ながら、オマケとしかいいようの無いことではある。言っておくが美人が多いことではない。

「つーか、リリーもよくメモとる気になるよね。こんなくっだんない授業でさ」

パラリと洋皮紙を捲る。綺麗に並ぶ筆記体。見知った単語の羅列。そしてそのページで最も重要な核である単語をいとおしくなぞった。

復活は、3つの次元に渡って行われる。
第一に、理性の復活。
第二に、意志の復活。
最後に、身体の復活である。
第一、第二の復活を行った者は多いが、身体の復活まで至った人間は極めて少ない。
第三の復活まで至った人間は、『賢者の石』の力によって天使の肉体を与えられ、《知識》《力》《不死》の3つの恩寵を得て、望むままに神と一体化が出来るという。生きたまま救われているそうなので、最後の審判("世界の終わり"に再臨したキリストに裁かれること)を受ける必要すらないと言われている。ここまで至った錬金術師が求めるもの──それは『宇宙』の再生──堕落した世界を再生し、救いをもたらすのだそう。一般に『不老不死』、『完全な人間』と呼ばれる。ドイツ貴族で錬金術師であったフォン・エックハルツハウゼンの言葉。神秘的錬金術師のように、アルス・マグナ(自ら神に等しくなることを望む人々)も、『賢者の石』を作ることは自らの魂を高めることが目的である。

エジプトには『イシス』という女神がいるが、彼女は創造と破壊を司る神であり、魔術に深い関係を持つ女神として知られている。昔の錬金術師は彼女から宇宙の神秘、『隠された秘密の知恵』を聞き出そうと苦心していたらしい。さらに『イシス』とは『賢者の石』の名前でもあるという。

錬金術には《小作業》と《大作業》の2つがある。《小作業》は金属を銀に変える『白い石』を得るための、《大作業》は金に変える『赤い石』を得るための作業であり。これらを行うための方法は多くの錬金術師が書き遺してはいるが、寓意に満ちていて、真意を理解するのはかなり困難なものである。

冬と春の間に、夫を変質させ融解せしめよ。
水を黒き頭に変え、満月ののぼる《東》に向かい、多様なる色を通して起て。煉獄の後、輝く白い《太陽》が現れる。

上記の通りではまるで意味がわからないが、『賢者の石』の生成は、どんな記述においても次の4段階を踏んで行われていた。

《予備作業》
錬金術師は自分のその手で器具を作った。そして、俗世から離れた、静かな研究室にこもって、惑星の位置を調べて吉相であることを確認する。

《『石』の材料の準備》
万物は全て、一つの物から出来ている。なので、森羅万象あらゆる物を素材とすることが出来る筈であるが、神ならぬ人の技である以上は制限がある。だから材料は、採取しる時期も占星術的に決められていた。本来ならば、動植物から賢者の石を作るための硫黄や水銀を取り出すのがベストだが、自然界には、普通に硫黄などが存在しているので、それを使った方が早いのだという。つまり、鉱物を使うのである。


「『大地の内部を尋ねよ。清留よりて、汝は隠されたる石を見い出さん』てか」

呟きながら杖を振り、洋皮紙の文字を写し録る。ゆらゆらと宙をゆらめくコピー達は、座っているわたしの周りを回り始める。

材料として使われるのは、金銀。
そして硫黄と水銀、最後に塩である。

《『哲学の卵』の中での加熱》
『哲学の卵』というのは、小さな球形フラスコのことで、特に水晶で出来た物が好ましい。このフラスコは『世界の卵』、物事が生まれる前の、無垢な状態の象徴でもある。このフラスコに材料を入れて加熱するのだが、加熱温度と時間に厳密な時間があり、少しでも破ると『石』が出来ない。無論、規定も寓意によって示されているので、常人には理解不能である。

苦労して出来た『石』は、最初は黒い色(ニグレト)をしていて、意味は腐敗。次に白(アルベド)へ変わる。白は復活を意味しており、この時点で変化を止めると、『白い石』の出来上がり。最後は輝かんばかりの赤(ルベド)で、『賢者の石』の形成である。

《『賢者の石の仕上げ』》
赤く変化したら、ここで『哲学の卵』を割る。そして『賢者の石』を取り出し、この時点では脆い物質なので、使用する前に『石』を溶けた金と混ぜ合わせる。こうすることで『石』は質的にも量的にも、無限に高まるのである。


「……古くさっ。あいつ、なーにこんな昔の話引っ張り出して、まるまる1年も延々と語ってんだっつの……──て、あ、元々、わたしが教えたんだっけ……」

エトセトラ・エトセトラ。
そういうわけで、わたしがリリーから拝借したノートには、おおよそ1年間くらいに渡り、『カイくんの錬金術講座』で主に賢者の石についての授業がなされていたことを物語っていた。……賢者の石っつーもんは言わば、錬金術の最果て。知識と知恵と智慧と知見を極限にまで極めた錬金術師が、そいでいて尚も高尚なる向上を求めて手を伸ばすモンである。そのような危険臭プンプンな厄介なモンの存在や詳細を、学んでたった数ヶ月の生徒達にばら蒔いて、一体何をやっているんだあの馬鹿。

「賢者の石、ねえ……」

哲学者の石。天上の石。大エリクシル。エリクサー。赤きティンクトゥラ。第五実体、第5元素。何と呼んでも、同じものではあるのだけれど。

「……ニコラスのばか」

あんなもの、
作らなくても良かったのに。
あんなものがあるから、
戦争になる。
また、争いが起こる。
不死を求める愚かな人間。
不老を求める愚かな人間。
あんなもの、
この世になければよかったんだ。

散乱した予言者新聞、とある日付の一面記事を見ると、そう考えるとカイはそこら辺の人間の心理をうまくつついたもんだと感心出来なくもないが、やはりわたしは、カイの選択した方法は、あまり好きではない。

日刊予言者新聞。
日付は夏休みの少し前。
見出しは、
『死喰い人、一斉摘発』。
『ホグワーツに侵入した理由は不明』。
『校長不在の不幸中の幸い』。

この見出しにある通り、たまたまわたしがホグワーツにいない期間に、たまたまダンブルドアがホグワーツにいない夜があり、たまたまそれが事前に露見しており、たまたまそんなホグワーツに侵入してきた大量の死喰い人達が、たまたまそんなに被害も出さず、たまたまあっさりと捕獲されてしまったという、なんとも現実味のない話である。詳細記事にはその捕獲の際の貢献者として、『魔法省役人』が挙がっている。まあ、カイだろうなと思う。次いで『一部の優秀な生徒達』とある。まあ、ジェームズ達だろうなと思う。そして、見出しにあるように、何故死喰い人どもがホグワーツに入って来たのか、そして強力な結界で囲われていた筈のホグワーツにどのようにして侵入出来たらのか、侵入した彼らが城内で一体何をしていたのか、それらは一切不明のままなのであった。捕まった死喰い人どもは揃って後日、何かに呪われたようにして死に絶えたせいで、そしてあるいは別の何かのせいで、『事件はそれ以上何も追求されることなく』闇に放られたという。その謎の中の一つについては、まあ賢者の石で釣ったんだろうなあ、とすぐに考え着いた。なるほどダンブルドアもこの件に関してはさぞご立腹なんだろうなあ。こんな、ホグワーツを危険に晒すような真似を、軽々しく容認する爺さんだとは思わない。

賢者の石。
この世にふたつとない。
現世にひとつしかない。

「──せめてもの救いは、おかーさんが『石の生成』に手を出さなかったってことだよね──」

あの人は、人の手に触れたものには興味がないから。人の手に染まった伝説には無関心だから。──そういった面から見れば、あの人はあの人で高尚な存在だったのかもしれないが。

「……『尚、この事件に大きく貢献したホグワーツ教員兼魔法省魔法事故惨事部忘却術士本部長、カイ・日渡においては後日、魔法大臣直々により魔法法執行部へ就任と、華々しく──』」

何なんだろう。
カイは何で、こんなことを。
出世がしたかったのか。
給料アップの目論見か?
そんなことのために、多くの子供を危険な目に遭わせるようなことをするとは思えないが、実際にここ数年のカイは軽重浮薄で、わたしにも、何を考えているのかはわからない。昔は心情だだもれで可愛かったのに。この変化が、大人になったということなのかはわからない。わからなくていいと思う。だってわたしは、まだ子供なのだから。


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