小説 | ナノ


▼ 赤い靴さん

※童話の赤い靴とは別物です



***



お嬢ちゃん、君にこの赤い靴をあげよう。


わぁ、きれいな赤い靴!ありがとう!



***



ゴーン、ゴーン



鐘の音が、少女の母の死を告げた。



「まぁ、あの子。こんな日に赤い靴だなんて」


「なんて真っ赤な靴」



だって、仕方ないでしょ



私にはこの靴しかなかったの。あの親切な靴屋のおじいちゃんがくれたのよ。





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