たとえばまだわたしがおまえを呪っているとして
夜が深くて何が悪い
何から何まで愛してみせる
もう少し素直に愛してくれてもいいんじゃあないのってきみは笑った。本当に笑った?
さようならよりもはじめましてのほうがずっと残酷だ

静々とソフトクリームをほおばる


そんなに泣いて生きなくてもいいじゃない
星が見える、夜がそこにある、泣いているの?
シャインマスカットのひとみ
笑って死ぬのがそんなにえらいのかよ
のびたうどんと壊れた時計
21世期は残酷すぎる

 
暑い夏が終わってあなたの横顔がずうっと遠くになってしまった
他人の夢が入り込んできているはずのあなたを遠くしてしまう
喉元すぎれば愛しさ忘れ可愛さ余って恨んでしまう

あしたなんてずっとこなけりゃいいのに
きのうのおまえはずいぶんとおろかものだね

弱くてもいい脆くてもいいすこやかに息をしていて
ミルクのような夜の中で



不徳の限りを尽くしてはいちはやく昇天したいと思うものです
不安を口にする
あなたの不滅を心底信じている

悪魔の雛
罪に生まれて罰と生きて、胡蝶は夢を見ているから

白い窓の外、青い海の底
獣はないてしまった


不整脈とミネラルウォーター
あなたの不健康を祈り尊び愛しています
わたしがさらえるようにうんとかよわいあなたでいてね

右の肩にばかりさげたかばんのせいですこし右肩上がりのきみはどうやってぼくと手を繋いでいたんだろう
あなたの味方はあなただけ、あなたはそれを知っていたでしょう
慈悲では人は救われないし、愛では腹は膨らまない、言葉だけではあなたを止めることはできない
あなたはどうしたかったんだろうね

胸に虫が住んでいる


我慢はよくない暴れて猛然
不幸はどっちだよ

そっちに行くにはまだ足りない?
通行儀礼と悪意の花
指切り玄米おにぎり食べたい

ひどく潔癖だ
あまりにも公平だったから
夜だけはわがままになる
形のいい爪が好きだった


おまえの全てを消し去ってどこにも行けないようにしてやるから
200年後の闇にて
あなたの炎を飲むまで

電話先は夜
あなたをみつけてかくしちゃお
そっちがそうなら心して愛されてね
愛の攻撃は脳に響く


腹這いでゆく地獄
聖人君子の脳髄液は甘いもんだね

高度400キロメートルの天国から愛の槍が落ちてくる
孤独と呼ぶには甘すぎる

食パンに涙
バターにまみれた過去
コーンスープと火傷


へそまがりは二度死ぬ
砂けむりのなかで青く聞こえるその声を
砂上の夢を終わらず見ていたかった

どうだって生きていけるとそう思っていたし、天国にいけると思っていた
呼吸器と海
しゃがれた心を研いでいる

自問自答・アイラブユー
他力本願・デッドオアアライブ


毒を食わせて、すこやかに眠らせた
常世の隙間
社会復帰と悪魔の子
ピース・メーカー・スマイル
六畳半の地獄の代わりに脈打って
太ももに薄く残る畳の跡と、夏の終わりが責め立てる

うそだけならうまくなった
生き方だけがつたないままで
ようようと死にたい

つながったはずの傷と知らない死体役
誰だっていうんだよ
しらけた夕に生温い食卓


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