あれからどれくらいたっただろう。三週間?いやもう1ヶ月くらい経つ。任務は丁度一週間後。綱吉の誕生日の日だ。

任務内容はどうやら敵対ファミリーの一つを潰しに行く事。本来なら守護者などの実力のある人達がしている事なのだが、今回はどうやらその守護者である彼達は動けないみたい。なんでもそのファミリーがパーティー会場を奇襲するという情報が入ったらしく、綱吉の側を離れないようにしたようだ。
まぁこれを期にこっちからも潰しに掛かろうじゃないか、ということで私が選ばれた。敵対ファミリーの戦力は綱吉達の入るパーティー会場に私はその裏をかき奇襲を掛ける。それでそのまま潰してこい、ということだ。
奇襲は私一人だけ。他の人達はこの事がバレないように全員パーティー会場で待機。
かなり重要な任務だと思う。










「これは重要な任務を任されて喜ぶべきなのかな?」


ぽつりもらした言葉は一人ぼっちの部屋に消えていった。

相変わらずこの部屋は広く冷たい。空調はしっかり効いているはずなのに凍えそうなくらい寒い。
ベッドの上で膝を抱え縮こまった。寒い、寒い、寒い。この寒さは布団をかぶってもまったく改善はされなかった。





眠 る こ と が で き な く て






ねぇ、綱吉。
ほんとは死ぬのが怖くてしかたないよ…。


その任務 生存率0%








御題『壊れゆく10題』より
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