「お、おかあさーん!!なまえ母さーん!!」

「もー、お茶子ちゃん。そのあだ名を廊下で叫ぶのやめて」

「だってまた爆豪くんと物間くんって人喧嘩してるんだよ!?あの爆心地に飛び込んでいける人、お母さんしかいないんだもん!」

「あの二人はそういう人達なのよ。いつものことでしょ、ほっときなさい」

「なまえママ馴れてる」

「うちの母親もこんな感じだわ。似てる」

「あ、爆発音!先生来る前に止めた方がいいって!」

「切島くーん、あれ、いない」

「ああ、あいつならもう行ってるよ」

「そっかー…切島くんが行ってあれかー…。仕方ない、行くか」

「頼りになる!!さすがお母さん!!」

「だからやめなさいって言ってんでしょ」





「てめぇ今日こそは殺す。何度でも殺す。黙って俺の踏み台になって死ねや」

「この前ヒーローたるもの、だの説教されておいて何も成長してないなんて、随分と低俗だね、君は。誰が踏み台になるんだよ、お前がなってろ」

「ああ!?」「なんだよ」

「…じゃないでしょーが」

「げっ」「みょうじさん…」
「あー、助かった。遅ぇーよみょうじ」「これでやっと帰れるな…」

「鉄哲くん、切島くんお疲れ様。はい、"爆豪勝己"、"物間寧人"。"二人に謝ったあと二人で握手して仲直りしなさい"」

「……巻き込んで悪かったな」
「……いつも止めてくれてありがとう…」

「ほんとすげえなみょうじの個性」
「顔は謝ってないけどな」

「いつもつっかかって悪いな」
「僕もごめんね」

「よし、はい解決!」

「………あいつぜってえ許さねえ」

「同感だよ」

back