お兄ちゃんが飛んで帰ってくる呪文

【お兄ちゃんが飛んで帰ってくる呪文】

ｴｶﾙ:はぁ……
ﾂｧｲﾙ:また見事に兄貴はサボリだな…
ｴｶﾙ:最近、「今日ベイルも入るから大丈夫だよね!!」なんて、開店直前に居なくなる事が多い…。足りない材料を買いに行ってるならまだしも…
ﾂｧ:なんか足りない材料あんのか??
ｴｶﾙ:はい。急ぎ…という訳でも無いんですが…。ゼラチンとミカン缶…。これもジュスフが言い出したメニューなのに…
ﾂｧ:相変わらずかよ…
ｴｶﾙ:こういう時、昔見たアニメみたいに、ジュスフをすぐ呼び戻せる魔法とかあればいいのに…とか思ってしまいます…
ﾂｧ:魔法……。あ、良いこと思い付いた。エカル、ジュスフ宛てのメッセに、買ってきて欲しい物と「ほっぺにキスしてあげる」って送ってみ？
ｴｶﾙ:えっ!!
ﾂｧ:いいから
ｴｶﾙ:うぅ〜…(ぽちぽち)しかし、これで帰って来なかったら、私には恥しか残りませんからねっ!!
ﾂｧ:だ〜いじょうぶだって

―数分後…―

ｼﾞｭｽﾌ:エカル、エカルっ!!チューしてくれるってホント!!
ｴｶﾙ:ホントに帰ってきたぁぁぁぁっ!!
ﾂｧ:な??言った通りだろ??
ｼﾞｭ:ゼラチンとミカン缶も買ってきたよ!!
ｴｶﾙ:あ…うん…。ありがとね
ｼﾞｭ:エカルほんっっと可愛いなぁ〜。もう大好きっ!!(エカルをぎゅ〜)
ｴｶﾙ:ツァイル……(助けて欲しい目)
ﾂｧ:わり……。ここまで過剰反応するとは思って無かった…
ｼﾞｭ:で、で??チューしてくれるんだよね??ねっ!!
ｴｶﾙ:はぁ…。言った手前だからね。でも、今からちゃんと店にいるんだよ??それも約束ね??
ｼﾞｭ:うん!!
ｴｶﾙ:……。ツァイル、少し席外して貰えます??やっぱり…その……恥ずかしいので……
ﾂｧ:あ…うん。わりぃ…
ｼﾞｭ:(エカルって、こういう事には、恥ずかしがり屋になっちゃうんだよね。そこも可愛いから好きだけど…イタズラとかしたくなる……)
ｴｶﾙ:ジュスフ、ロクでも無い事考えてないよね??
ｼﾞｭ:ない!!ないから早くして!!
ｴｶﾙ:もぅ……(ほっぺにチュっ)
ｼﾞｭ:へへっ!!嬉しいなぁ〜。大好き〜(再びぎゅ〜)
ｴｶﾙ:…………(顔真っ赤で俯いた)
ﾍﾞｲﾙ:おはようござぁーー…………(何も知らずに入ってきて固まった)
ｼﾞｭ:あ!!ベイルおはよっ!!(超ご機嫌)
ｴｶﾙ:!!
ﾍﾞｲﾙ:えっ…と???
ｴｶﾙ:ベイル!!あの…その…あのっ!!
ﾂｧ:あ、ベイルおはよ
ﾍﾞｲﾙ:……(双子を指差してツァイルを見た)
ﾂｧ:あぁ…。ただの仲良し兄弟のスキンシップだ。気にすんな
ﾍﾞｲﾙ:なんだ。そうか
ｴｶﾙ:こんなの過剰スキンシップですよっ!!(泣)
ｼﾞｭ:過剰じゃないもん
ﾂｧ:はいはい。それより客来たぞ??フルーツサンドとコーヒー
ｴｶﾙ:あ!はい!!今作ります!!だから…ジュスフ離して??
ｼﾞｭ:え〜…
ｴｶﾙ:え〜…じゃないの!!早く離して
ｼﾞｭ:むぅ…(しぶしぶ)
ﾍﾞｲﾙ:…(なんだろう…エカルに殺意沸くこの感じ…)
ﾂｧ:お〜い、ベイル大丈夫か〜
ﾍﾞｲﾙ:あ…うん……

――――――――

†まぁ…あの言葉は、お兄ちゃんが居なくなった時に、すぐ呼び戻せる魔法の呪文だよなぁ〜と考えたら、学パロよりも喫茶店方面だな…となりまして。

そのまま天使・悪魔だと、ミーがまず拒否るのと、ルーが色々マズくなる(^^;)
学パロ…もちょっと怪しいし…

で、喫茶店でのネタ。

喫茶店の双子は、普通に仲良いです。良いですが、お兄ちゃんは相変わらず問題児の弟好き好きを大爆発させています(笑)

弟は…だいぶ迷惑がってますが(^^;)

ツァイルとベイル、あとアプティ…は変わらないだろうなぁ…

ただ、あの状況をアプティが見た上、「兄弟のスキンシップ」と説明されたら、ベイルとは違って「本当に仲良いんですね」って笑顔で流しそうではある。

ｱﾌﾟﾘｺｰｾﾞ:(エカル店長には負けるかもしれないけど…ジュスフ店長が、ああやって公言してるし…。でも、ベイルさんには絶対負けない)

なんて、密かに燃えてそうで(^^;)

喫茶店メンバーの一方通行過ぎる関係は、なかなかに楽しい…

因みに、エカルも変わらず、全部が全部「ラブでなくライク」です(笑)

ついでに…

ツァイルが言った空白部分の「」は、反転させると、どう打てと言ったのか、ちゃんと文字が出て来る仕様です(笑)

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