第１夜

【ハロウィンだし…】

ﾙｼﾌｧｰ:って事で、サタナ、なんか話しよ〜
ｻﾀﾅ:構わないが…
ﾙｰ:その前に…サタナ、Trick and Treat!!
ｻﾀ:……ん??
ﾙｰ:だから、Trick and Treat。お菓子くれてもイタズラするぞって…
ｻﾀ:普通は「Trick or Treat」じゃないのかな??
ﾙｰ:だって、せっかく悪戯考えてお菓子強請っても、みんなあっさりくれるから、つまんないんだもん…
ｻﾀ:普通は、悪戯されたく無いからお菓子をあげるんだよ??
ﾙｰ:でも、せっかく考えたのに、私の労力が勿体ないじゃん!!
ｻﾀ:…。だったら、悪戯を考えるのは、お菓子を貰えなかった後でも良いんじゃないかな??
ﾙｰ:それで去年、すっごく時間掛かったんだもん…
ｻﾀ:去年??
ﾙｰ:うん。フェニックスがね、お菓子くれなかったから、ヒヨコ豆で沢山ヒヨコ作って食べさせたの。黒ゴマで目まで付けたんだよ!!
ｻﾀ:そ…そうなんだ…(フェニックスからすれば、悪戯じゃなくて拷問になっちゃってないかな??それは…)
ﾙｰ:あれ何時間かかったっけ…茹でるのは時間掛かんなかった気がするけど、ヒヨコに見える角度探して、一個一個目を付けて…三時間位??
ｻﾀ:……。随分集中してやったんだね…(その集中力を生かせば、仕事も早く終わるのに、やらないのは何故だろう…)
ﾙｰ:でも、結局フェニックスだけだったし、つまんない!!
ｻﾀ:因みに、他のみんなにはどんな悪戯を考えていたのかな??
ﾙｰ:ベルフェには緑色のペットボトルで中身烏龍茶、ベリスには茶色のペットボトルで中身緑茶。
ｻﾀ:…。
ﾙｰ:で、マモンとセーレには、金貨詰め込んだ宝箱の直前で、氷水落とし穴
ｻﾀ:……。
ﾙｰ:で、パイモンには、マシュマロが爆発するビックリ箱。開けた瞬間に、中に詰めたマシュマロが焼きマシュマロになって出てくる…とか
ｻﾀ:………。最初のはまだしも、だんだん悪戯なんて可愛らしいものじゃなくて、大掛かりなドッキリになっていないかな……??
ﾙｰ:ドッキリじゃないよ??悪戯だよ??
ｻﾀ:う〜ん…。(まぁ…悪戯もドッキリも同じ様なものだが…それにしたってなぁ〜…)

[第一夜…END]

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