旧・語り兼自分用メモ

希望休でした+今回生まれた詩
2023/11/01() 00:57

【回顧】

この町の この場所にはもう
来る事は 二度と無いでしょう...

家主が居なくなった家があった場所
見馴れた庭の砂利が広がる
墓守りが居なくなったお墓も
もうすっかり 消えてしまった

   残ったのは...

少しだけ冷たい 風が吹いて
思い出 綴った紙束が
気が遠くなる位の 青空に
舞い上がってゆく...

100円玉持って行った
近くのお店
坂道下って行った
港の船着き場
壁に掛かる ボンボン時計
怖かった 幼い二人
納屋の二階で 見つけた
クッキー缶に 入った宝物
鉄で出来た 綺麗な栞
もらったあの日 ずっと眺めて...

あの日々が 思い出が
私達の分まで 積まれていたんだと

   全て無くなってから...
    気がついた...


この町の この場所にはもう
来る事は 二度と無いでしょう...

それでも
思い出の中では
変わらずに 幼い二人
騒がしく 遊んでいるよ
変わらずに 砂利が広がる
庭で あそんでいるよ...

───────
†あと、今更ながらに後悔しているのが、父の生家解体前に、「ボンボン時計欲しい」と言っておくべきだったな……と
昔は怖かった(主に音が)ケド、今はあのネジ巻き式の時計に、めっさトキメキを感じる……
えぇ……解体した時に見事に処分されたそうな……(泣)
まぁ……鉄で出来た栞は、今でも大事に手元にあるから良いか……と↓


その実、サイト消滅前に書いた話で、ラジエルがちびラジに渡した栞は、これがあったから書けた様なもの。
ラジが渡したのは、切り絵でプルメリアの花の栞にしたけどね。

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