くるり、くるり | ナノ


▼ くるり、くるり。2

くるり、くるり。2



空を見上げても、いつも爆薬の煙で曇っていた。
いつも俺を照らしてくれるのは、太陽でも月でもない雨だ。降りやむ事はない、ただ降り続く雨の濡れて行く重さに眉間に皺を寄せ、闇に引き擦り混まされるのをずっと堪えていた。

あの人が死んで仇を仲間が死のうとお構い無し目の前の天人を斬り棄て、けど結局 貴方が死んだ今声を掛けてくれるのは、あの優しい声は、どう叫んでも足掻いても無意味に過ぎなかった。

あの人が拾ってくれたあの時から俺の世界は、あの人中心でしかない 仲間を教え 剣を教えてくれたのは松陽先生、貴方の言葉で皆変わったんだ。

だから、悲しみを知った。貴方が 死んで 皆血に染まり 死んでいく事に


この世の全て 嫌気が指したんだ。
どこでもいいもう、何でもいいと 回り道を逃げ道に変えて 走ったんだ。






噂とゆうのは すぐに流れた、身を隠して 白だった着長しは、灰色に変わった月日が経ったとゆう証拠で暗闇の林を抜けた時、人の言葉で、聞いたのは

"攘夷戦争敗れた"だった。

今も生きてるのだろうか、と 考えた所で弱くはないあの二人はきっと、と願うだけだった。強さを求めた四人が欠けていった 時 全てが 終わった。






白猫は お前も同じだったのか?


死を隣り合わせた生き方に 護れたモノは あっただろうか?




「……」
血に染まった自分を
"鬼の白夜叉"だと言われた自分 初めて人の温もりと優しさを与えてくれたあの人に 俺は、何が出来たのだろうか。
仲間を護るそんなの当たり前だった。

皆 最期は 死に至ってしまった、きっと恨んで苦しんだ味わいは 一緒だったのに、
結局俺もお前と同じなんだよ 黒猫。





この世界に一つ決めたのは あの時果たせなかった約束を自分が美しいと思った生き方で 護るだけだった。

同じ考えで違うやり方で。
あの人が教えてくれたやり方で。



"銀時、誰かを貴方を
護る為に剣を抜きなさい"




白猫は、死んだ。
それと、同時に、
("白夜叉も死んだ。")





(くるり、くるり。)
"世界は、廻って、"







俺とゆう、剣を棄てた。
(終わりを告げる鐘が響いて美しく生きると決めた。)




























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