1501-1600



色付きはじめた夜の淵
錆び付いた鎖で繋がれた関係でも
口づけとは裏腹に
貴方を見つける準備はできてる
きみが一笑に付してくれたから
鼓動を重ね
愛とは一瞬の灯火
二つに分かたれた感情
曖昧な感傷をつつく指先
思い思いに思いのままに

甘ったれの恋煩い
まだ僕はここにいない
キミを信じていた夢は今、
棘だらけの華姫
水溜まりの一番星
身も心も縛りつけてしまえたら
ろくでなしの純愛
如何にして武器を得るか
涙雨の降る丘で
耳朶に歯型を彩り

ひと筆申し上げます
僕のなかにある世界
届かない祈りでも
その末路をボクは知らない
運命の輪を引き裂いても
サヨウナラを繰り返し
ねえ、わたしをつかまえて
いなくなったうさぎ
儚さのあとに
陽炎落とし

千々に乱れた想いの裏腹
雪をも溶かさぬ熱量の
あなただけは僕を見ていて
不安定な平穏
成りすましの恋
もう貴方を感知しない
愛なんてなくても
サヨナラの惑星から
沈みゆく僕らは
あの日の陰に絡み取られて

飼い殺しの愛情
きみがぼくを殺めた理由
何処にも辿り着けないことなどとうに知っていたけれど
この夏を愛してた
それはすべて硝子の欠片
愛してしまえば僕の負け
典型的筋書きで
猜疑心が告げる秘め事
あの花の咲いた日を覚えていますか
浮けや沈めの大騒ぎ

あの日の恋は愛には遠く
あなたを喪ういつかを思えば
偽りから生まれる
逆さまの地球で逢いましょう
ムシクイだらけの青春時代
痛々しい笑顔
後悔など丸めて飲み込め
微笑んだもの勝ち
さよならに暮れた夜に
明日を見下ろしたなら

願っても祈っても、叫んでさえも
いつか伝える日が来るまでは
きみがさみしくないように
春待ち草の吐息
落ちたコインの表裏
透明な真紅
傷つかない世界など
一振りの勇気
清き夕べの
例えこの先が光差さない道だとしても

失いさえすれば自由になれると思っていた
したたかに明け暮れた日々
戻るはずのない昨日を見つけて
偽りの境界線
垂れ込めた暗雲と忍び寄る安寧
鮮やかなりし暁の
リードなしの我が主
蔓延する正義
嗚呼、既に無用のものではあるけれど
僕はとても弱い生き物だけど

たとえば君とケモノのように
愛なんて謀りごと
恋にいたる一歩前のおはなし
Hello Hero
あなたが笑ってくれますように
昨日の囀りはもう聞こえない
そんなボクらの紳士性
善意と悪意の混ざり合う日々で
藍色の情欲
誰にも見えなくなったら、きっとわたしは消え去ってしまうから

愛していないはずもないのに
きみとぼくとのたとえば論
触れれば落つる花弁のごとく
どれだけ言葉を尽くしても
花はしたたかにうつくしく
幸福の獣を押し殺して
渦巻く音律
宛先のない手紙はもう
呆れるほどの想い
抱きしめ合えたなら苦労はしない




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