…────────
1301-1400
────────…
閉ざされたシナリオ
仮面の姫と置き去りの魔女
ここから旅立つあなたへ
君には嘘を吐いてばかり
夢の終わりは明け方に
飼い慣らされた猛獣
走りださなけりゃ総ては停滞したままさ
真夏の雪の夜に
向日葵嫌いの太陽
歪んでいるから美しい世界
どうせみんなどこかがおかしい
この胸を突き刺して
キューピッドは裏切った
軽やかな愛憎劇
世界の果てで愛しあって
壊れたわたしを拾い集めてくれるひと
貴方を裁いていいのは私だけ
ライオンの花嫁
君を思い出すのは恋をしたから
泥沼論理を突破せよ
心臓が黒く染まる瞬間に
未練など舐めとって
重力を蹴りつけて
歪んだ感情のその意味は、
あざとい天使は悪戯に
僕は僕を嘲笑う
向かい合ったなら臨戦態勢
自分の剣を手にして進め
山積する未来
そんなあなたは呪われろ
未完成の空に
君との距離を線で結んで
この出逢いを奇蹟と呼ぶなら
今ここで別れてしまっても
あるいは未来で再会した日に
さもなくばこの手はきっと
あなたの愛し方に当て嵌めないで
青空駆け抜ける飛行機雲
弾痕は生々しく彩って
蠱惑的な唇が紡ぐのは
過去は傷になりはしない
いつか君は言ったね
捨てていい感情なんてひとつもなかった
最果ての巫女
この心ごと切り刻んでみせて
健気な野獣
仮定なんてただの慰め
眼中に入るよう出直しておいで
羞恥心の末路
この手を取ってくれないならば
愛なんてどこにも落ちてはいなかった
真昼のくじら
午前3時のおまじない
とめどなくあふれても
生まれた理由などないのなら、僕は意味付けするために生きよう。
赤い糸など脆いもの
あの子は誰よりも
恥ずかしさなど刹那に消して
美しすぎて反吐が出る
ここから先はそれぞれの道
死してなお届く
紅の花弁が舞いて
聖なる魔女
走り出した運命を
傷ついたって構わないから
掴めない夢をこの手で突き放して
水彩画の視界
嘆くなら走れ
いつだって世界はこれから
くっつけた額にはにかむ理由はね
世界はそんなに甘くない
キミにだけは絶対に言えない
僕らどこへだって行けるよ
気紛れな想いで
今宵すべてが動き始める
いつか消えゆく僕へ
若かりし時代のエピローグ
穿たれた心臓で
ここにはいない僕等
あわよくば抱き寄せて
魅入られた天使
考えもしなかった結末
愛なんて囁かないで
裏切りは高くつく
笑い飛ばした理由はね
波打ち際の涙
限定的誘惑
諦めがちなこれからのことを
いつだってお年頃のぼくら
ヒロイズムに囚われて
君を抱いて眠りたい
口説くには早すぎる
そこに想いなんて存在しなかった
野良猫のささやき
もしもの世界があったとして、
道化の指先
傷だらけにして捨ててしまいたかった
空から弾かれた虹は落ち
忘れることさえできない
通過点の礎