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6品目。


「……と、まあざっとこんなもんです」

小鳥遊くんのわかりやすい説明のおかげで何と無くわかった。
実際にやらなければわからないんだろうけどね、大丈夫です多分。

『へええ、覚えること多いのな。できる気がしない』
「いや、八月一日さんも頑張ってくださいよ……」

ああ、小鳥遊くんの視線が冷たい!?ブリザード!!

『いや、頑張るけど今ダメ人間だと思ったろ』
「いや……その、まともじゃない人が多いなって。このファミレス」

……皆割とまともに思えるのはまだ皆をよく知らないからなのだろうか。
今度探りを入れよう、仲良くなるために。

『……あれ、オレンジ髪の子がこっちに来るけど、あれが伊波……』
「八月一日さん逃げます……ガハァッ!!?」

逃げようとした小鳥遊くんに綺麗なストレートをかました伊波さん。
肩で息をしながらこっちを見るとまた目を見開く。
……え、まさか、殴られ!?

「いやああああ!!!男おおお!??知らない人だけどごめんなさいいいいい!!!!!」
『……ッ?!』

脳みそが揺れて意識が飛びかける。
ああ、成る程……
また、勘違いされたか。

『男じゃねええええええええ!!!!』

自己主張だけはしっかりとして、小鳥遊くんの横にぶっ倒れました。
あ、ダメだこれ。伊波さんは狼狽えてるしお客様はこっちガン見だしぽぷらちゃんは慌てて走ってくるし。
意識は……飛びそうだし。
ちゃっかり復活してる小鳥遊くんをチラリと見てから、意識を手放した。

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