Working | ナノ

7品目。


「ごっ、ごめんなさい??その、殴っちゃって……あの、ごめんなさい??」
『……ああ、うん。大丈夫だから大声で叫ばないで、響くから』

伊波ちゃんに殴られ、佐藤さんと小鳥遊君に休憩室まで運ばれた。
必死に謝る女の子と顔面をおしぼりで押さえてる女。
凄い……カオスです。
しかも私、ぱっと見じゃ女に見えないからね。

「あっ……はい…」

しゅん、と落ち込む伊波ちゃん。
いや、まあ可愛いけど……怖い。

『大丈夫だからお仕事しといで』

にっこりと笑って伊波ちゃんを休憩室から追い返す。
可愛いけど怖い。凄い矛盾してるようだけど。
あのパンチはその……女の子っていうか最早人間のものではない気が。

「八月一日……よく耐えたな」
『……さ、佐藤さぁん』

佐藤さんがぽん、と肩を叩いて励ましてくれた。
……あ、苦労人なんだな佐藤さんも。
苦労話に花が咲き(?)かなり話し込んでしまった。

「八月一日さん、大丈夫かしら……?」
『チーフ、大丈夫です。じゃ、佐藤さん、仕事してきますね』
「おう……またな」

チーフに心配されつつフロアに向かう。
途中会った伊波ちゃんにやけに怯えられてたけど、それ以外に何もなく1日が過ぎた。

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