「あ、見つけた」

「へ?ひっ…あ、ああ…べべる、ベルトルトささ…!」

夕食後の自由時間も終わりかけの今。風呂も入り終えほかほかの状態を保ったまま布団へ包まり夢へ旅立つ予定を立てて一人うふふとしていたところを悪魔に見つかってしまった。最悪だ!

「わぁ、風呂上り?僕もなんだ。タイミングいいね」

「なななんのタイミングですか私をどこへ連れて行くんですか」

「うーん…内緒で」

内緒で、なんて人当たりの良い笑顔を浮かべても私はこの色欲の悪魔のような男には騙されない!この男、ベルトルト・フーバーはそれはそれは…むっつり?いや二人きりだととてもオープンだから…ええいこの際なんでもいい。とにかくこの男はビックリするくらい自分の欲に素直なのです。

「いつも思うけど君は柔らかいね。かわいい、ヤろう」

「可愛くないし、やっヤりません」

「褒めたのにだめなの?女の子はよく分からないよ…」

「その為に褒めたんですか!?」

「いつも抵抗しても結局最後は喘いでるんだからもういいでしょ?」

「よくないです!!」

そうこうしてるうちに力で負けて押し倒される。男女の差以前にこんなでかい人に力で勝てるはずがないんだ!ズルい!

「抵抗するだけ無駄に体力消費するんだからおとなしくしてなよ」

「ひぃいい」

そしていつものようにおでこ、鼻、唇、とだんだん下に落ちる口づけに、ああ明日の訓練が億劫過ぎる、と覚悟を決めるしかないのだった。



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拍手文にしようとしてずっと下書き放置されてた数年前のやつを発掘……

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