4,五坂郷士&染谷十夜



「……こちらでよろしかったでしょうか?(キョロキョロ)」

「こんばんはー、…あれ?
もしかして君も呼ばれた?」

「えぇ。対談してきてくださいお願いします、と言われたので。」

「そうなんだ。じゃあ俺と二人…みたいだね。あぁ、自己紹介がまだだったかな。俺は染谷十夜、洸瀞学園二年生生徒会副会長身長は……」

「……続きもお聞きした方が宜しいでしょうか?」

「うーん、少しツッコンでほしかったかな。でもその反応もナイスだよ、これをボケ殺しって言うんだね。五坂君、今日はよろしく」

「あぁ、それは気付かなくて失礼しました。以後気を付けます。
ところで今日は何を対談したらいいのかご存知ですか?」

「丁寧な人だねー。あ、今日は俺が手紙預かって来てるんだった。これに書かれてる事に忠実に、って伝言付きなんだけど…嫌な予感、するんだよなぁ……五坂君、破ってもいいかな?」

「そうですね、破ってしまいましょうか。…と言いたいですが僕たちには黙秘権の行使という手段が残ってるのでとりあえずは協力してあげましょう。(ニコリ)」

「黙秘権か…そうだね、法律で認められた権限だからね。じゃあ読むよ。」


『いらっさい。これは素敵な貴方の身も心も素裸にしてしまえという質問です。ここからは服を脱ぎ捨てて全裸で答えてください。』


「あは、鳥肌が立っちゃった(爽笑)」

「馬鹿馬鹿しい…さあ、サクサク次に行きましょうか(ニコリ)」


『全裸ですか?やだ恥ずかしい。そんな貴方のお名前は?』


「久しぶりに他人に殺意が湧くね(爽笑)(名乗る気なし)」

「こんな失礼なヤツに名乗る必要性が理解しかねます。
どうぞ、殺ってしまっても口外しませんので。
さて、染谷さんとの自己紹介も済んでいますし、次に行きましょう。」

「ありがとう、君は理解力が高いようで助かるよ。まぁとりあえず、終わらせてからにしようかな」


『貴方の性別を限りなく暴露してください』


「はあ、そんなことを聞いてどうするのやら…
見ての通り生物学上の男ですよ。まさか染谷さんがそうでないとは……?」

「見てわからんもんは聞いてもわからん、ってね。うちの弟がよく言ってるよ(笑)俺が女の子に見える時代が来たなら、日本は終わりだね」


『最近マイ☆妄想劇の餌食となっているのは何ですか?』


「妄想なんてしないよ、目に見えてるものだけで俺は精一杯。…何が聞きたいんだろう、この人」

「餌食、ですか…………明輝?(ボソリ)」

「五坂君はいい妄想材料がある?どうでもいいけど、男子高校生に妄想って言葉使うとすごく卑猥…」

「えぇ、最近とても可愛らしい子が…ね。もう、可愛くて可愛くて、いくらでも頭の中で犯(自重)」

「うん正常な男子だね(笑)あんまりにもストイックな雰囲気だから、もっと真面目なのかと思った。次行くよー」


『え?俺?やだな照れるー』


「…………次、行こうか(ヒクリ)」

「一応高校1年の盛り頃ですからね。(ニコ)
基本的には真面目ですよ。なので次に行きましょう。」


『所謂座右の銘を教えてください』


「やっと普通の質問来た…。俺は…冷静沈着…四字熟語だけどね。何事も客観的に見るように努力はしてるつもり」

「冷静沈着、は僕も同じだと思いますよ。(深く頷き)
裏表のないコイン……座右の銘と言っていいのでしょうかね、これは。」

「座右の銘なんてものは自分自身で納得してモットーとしていればいいんだよ(笑)」


『自分の性格に合った造語を説明つきで今作ってください。尚、この質問はアップした10秒後に消滅する』


「最後の一文、余計すぎるね。でもこれは…少し長考が欲しい質問だね」

「造語ですか…そんなセンスは持ち合わせていないのですが。
染谷さんは何か浮かびそうですか?」

「そうだな…うーん……ここは一度、美男子役損とでも言って笑いを取っておこうかな(笑)意味は読んで字の如く。五坂君はどう?五坂君と雰囲気がよく似たうちの後輩辺りなら、溺愛一直線とでも言いそうだけど(笑)」

「…そうですね。一直線だなんてイタイ言い方はあれですがピッタリかもしれないですね。非常に不本意ですが。
ところで10秒で消えるという胡散臭いオマケはどうなんでしょう?」
「確かに痛々しい節もなくはないね(笑)まぁ、それだけまっすぐな好意を隠しもしないのは、ある意味潔くて勇者だけれど。オマケは気にしない気にしない!次行くよー」


『消滅するのは嘘です。テヘッ☆(棒読み)では、昔自分がした恥ずかしい事を暴露してください。』


「テヘッて何。全く愛らしさのかけらもない…」

「(眼鏡外し)疲れた、ねみぃ、だりぃ。この時間に俺が起きてることが奇跡だっつーのにこのテヘッ☆は喧嘩売ってるっつーことでいいか?いいよなあ!?」

「(…………)…うん、いいんじゃない?(丸投げした)」

「…だるそうだなあ?ん、やる気なくなった。俺だるい(へたりこみ)
で、なんだっけ?恥を暴露?そうだなー、一回眠すぎてテスト開始直後から爆睡してまさかの0点、学年1位の俺がな。しかも全教科、だ!(…)」

「五坂君すごく面白い。けど、ほんの少しややこしいね。あー…俺はね、役員挨拶の時壇上で噛んだ。青唐辛子をシシトウだって騙されて食べて痺れてたんだよね、あの時。しかも流してくれればいいものを、生徒が必死に励ましてくれるもんだから……とりあえず全員頭殴ったら忘れてくれるかなって血迷ったよ(笑)ところで五坂君、あぁ目閉じたら寝ちゃうよ、ダメダメ。残りの質問いっていい?早く終わらせて、俺は君と話したいんだけど」

「馬鹿だな。つか、意外と抜けてんのな。うん。そっちこそおもしれーよ?
大丈夫、まだ生きてるから次行ってくれ(うとうと)」

「今青唐辛子の威力を馬鹿にした?よし今度郵送で送るよ、シシトウって書いた桐箱に詰めて(爽笑)それじゃあいくよ」


『最近やった珍プレーも教えていただけるとありがたいです』


「廊下で躓いて愁に抱き着いた。ら、変な噂が立った(爽笑)いやぁ、いい事した気分だったね(ニコリ)」

「馬鹿ども(奈央然り遊依然り)曰く、俺は軽く味覚障害らしく辛さは全然平気なんだよ。残念だったな(ふふん)
…珍プレーか、体育で走ってたら眼鏡曇って苛ついたから、外してキレたら相手が近くにいた校長だった。とか?」

「ははは、それじゃあ辛さに気付かず全部食べて胃に穴でも開けてなよ(笑)風通しよくなるんじゃない?
校長先生災難。君も馬鹿だね(爽笑)次。」


『これで終わります。ありがとうございました。では最後に貴方を調味料に例えたものを叫びながらお帰りください。お疲れ様でした』


「何故調味料…。じゃあ、かわいいゆーちゃんがマヨネーズだから俺ケチャップね(適当)」

「まあ、間違って明輝が食う前に馬鹿どもに食わせて笑ってやるけどな!(…)
調味料…塩コショウだー!!(眠くて自棄)」

「はは、想像つくよ、うれしそうに天ぷらにして食べる所(キラリ)さぞかしイイ顔をしてくれるんだろうね。
調味料、ぶっちゃけると真剣にどうでもいいね(…)ところで気になってたんだけど、眼鏡でオンオフ変わるんなら、コンタクトにしたらどうなんの?裸眼と同義?」

「よし、ならとりあえずうちの寮の102号室に送れば喜んで食うぞ!試してみるか…(ニヤリ)
コンタクト?さあ、どうだろうな、知らん!(キッパリ)目になんか入れるなんて言語道断だ!
もしかしたら別のテンションになるかもな、やたら女々しくなるとか?受け受けしくなるとか?(面倒臭い)」

「面倒だから送らないけどね(キラーン)それにしても君、相当面倒臭いね。そのイイ性格は気にいったけど。女々しくて受け受けしい君なんて気持ち悪いだけだね(爽笑)それ以前に男が女々しいの、俺は勘弁(笑)五坂君をうちのメンバーに会わせたら面白そうだなぁ、ねぇ、今度遊びに来ない?」

「お前、なかなかだな(なんか嬉しそう)
あくまで例え話だからな。それに明輝がいるのに女々しいとかありえねーし。
俺に敵地に一人で乗り込めと?…おもしろそーだし、ちゃんと眼鏡無しで相手してやるよ。」

「敵地って……うちの学園を何だと思ってるのかな?(笑)案外その歯に衣着せぬ物言いが気に入られるかもしれないよ。俺が気に入るくらいだからね。そしたらうちの可愛い弟も紹介するよ(笑)いい喧嘩相手になりそうだ」

「他校は十分敵地だろ。けどお前みたいなのがいんのか?だったらいいとこかもな。おもしれー。
うちの馬鹿どもも紹介したいとこだが、つまんねーヤツばっかだし別にいいだろ(面倒なだけ)」

「なら、そうしようか。怖がらせるのは避けたいしね。それじゃあ俺も帰るよ、明日は寝不足だね(苦笑)五坂君も帰り道で寝ちゃわないように気をつけて。くだらなかったけど、君と話せたのは楽しかった。おやすみ」

「俺も楽しかったよ、またな。おやすみ。(目こすりながら手ヒラヒラ)」



モノクロ メルヘン様より質問お借りしました。


*あとがき*

そんなこんなで第4回対談!葵ちゃんとこの十夜と、私柚葉のとこの郷士編!無事に終了しました〜!(拍手!)
あ、初あとがきです。よろしくお願いします。
ホント一時はどうなるかと思いましたがなんとかなるもんだ!
裏郷士(実際はこっちが表なんだけど)を出すタイミングが割と正解だった気がするよ!むしろもっと早くてもよかった…?
後半明らかにお互い眠くてヒートアップしたり、まさかまさかの仲良くなったりで、なんだかめでたしめでたしでしたね★

09/04 23:40〜09/05 03:08まで、お疲れさまでした(笑)


次回は恐怖の愁と遥先生の無事に終わるといいな対談ですっ!お楽しみに!(できないよ)