手を繋いで歩いた道。
私が腕を組もうとすると、あなたは恥ずかしがって慌てるのよね。
それなのに何度も何度も諦めずに組もうとする私を、
あなたは腕を組みたいんだろうと思っていたみたいだけれど。
ホントはね、違うの。
その時だけはあなたに勝てた気がして、赤い耳がかわいくって、何度も見たくなったからなの。
手を繋ぐだけでも、満足だったの