初めて、あなたを感じた日のことを私は絶対に忘れない。


時空の奔流に飲み込まれ、今にも消えてしまうと思ったその時に、しゃらんという音が頭の中に響いた。

『どうしたの?』

気が付けば私の目の前に神子がいた。心配そうな表情をして、私を見ていた。

その瞬間、私の世界は鮮やかに色付いたんだ――神子、あなたが私を見付けてくれたから。


神子、と私が呼べば必ずどうしたの?と言って微笑んでくれるあなたの優しさがとても好きだった。あなたが微笑む度に私の心は何か温かいもので満たされて行くのを感じた。きっとこれが幸福という感情なのだろう。

あなたが祈る姿は、何よりも美しかった。あなたが捧げる祈りはこの世界の中で最も尊い。あなたが願うならば、私はきっと何だって叶えよう。

どんなに悲しくても、辛くてもひたむきに前を向き続けるあなたは、私にとってたったひとつの眩い光だった。神子の傍にいれば不安など何もなかった。あなたが輝く程に私の中に力が満ちていったんだ。

神子、私のたった一人の神子。あなたに出逢えて私は沢山の感情を知った。人と触れ合うことがこんなにも温かいことを知った。この世界の尊さを――知ることが出来た。

だから神子、私は思うんだ。あなたが私の神子で――本当に良かったと。


――あなたを愛しているよ。ずっと、永遠に。






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川上さん追悼の意を込めて。他の神子も好きですが、やはり私の一番は望美なので。川上さんが命を吹き込んで下さったからこそこんなにも彼女達を愛せたんだと思います。どうか安らかにお休み下さい。絶対に忘れません、有難うございました。





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