わたしがあの子に感じていた感情は、女の子にしかわからない感情だとおもう。もしかしたら男の人も知っているのかもしれない、けれど、わたしは男の人ではないから知らない。ただ、単純な庇護欲と性欲に縛りつけられた異性間のそれとは違う、もっと真夏の夜に感じる涼しい風のような、あるいは真冬の冷えた部屋のコタツで食べるアイスクリームのような、ジェットコースターで急降下する時に感じる胸のすく感覚のような、ものだった。




 ただ言えるのは愛か恋かと問われれば恋で、そしてそれは愛よりも強く崇高で、脆くて、刹那的で、
無意味で、


うん、たぶんね、わたしはあの子になりたかったんだとおもう。

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -