×異世界人
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――世界が滅ぶ夢を見た。

 俺は目を覚ますとすぐに、目元のこわばりを手でこすった。
 頭ががんがんして、胸が苦しい。ひどい倦怠感を覚えながらゆっくり体を起こす。窓からは日が差し込んでいて、ベッドの周りには乱雑にビニル袋や雑誌が散らばっている。いつも通りの自分の部屋だ。
 ふらつく頭を押さえて、さっきの夢はなんだったんだろうと思う。
 夢の中で世界が滅びた。
 変な夢だ。普通に考えたら、世界が滅びたなら、それを理解するより先に俺は死んでいるはずだ。その世界に住んでいるものが、その世界の崩壊を認識することはできない。それなのに世界が滅びたと思った。
 世界が滅びるじゃなくて、世界が滅びたと思ったんだ。
 そんなことに強い違和感を覚える。
 重い体をゆっくり起こして顔を洗うため部屋を出た。
 リビングのそばを通りかかると、テレビの音と両親の話し声が聞こえてくる。朝練に行く妹が廊下にかけだしてきて、俺を見つけて片手をあげた。
「お兄ちゃん、変な顔」
 じゃあねと玄関を抜けるセーラー服の背を呆れ気味に眺める。
 あいつはいつもと変わらず元気だ。
 変な顔といわれた顔を、洗面所で洗う。
 いつでも寝ぼけたように見えるまぶたの重い目はあまり好きじゃない。高くもないすこし丸い鼻と薄い唇。顔は面長なほうで、髪の毛にはすこし癖がある。
 寝癖で盛大にはねた髪をなおしながら、なんだかいろんなことが面倒くさかった。
 ここのところすごく疲れている。
 夢見が悪いのも原因だろうが、それだけじゃない気もする。
 タオルで水けをふきとりながら鏡の中のパッとしない自分の顔を改めて眺め、俺は重い溜息をついた。


 朝食を食べて部屋に戻ると、携帯のLEDライトがちかちか明滅している。
 受信メールは二か月前につきあいはじめた恋人からのものだ。たあいない文面を眺めながら、画面がすこしぼやけているように見えて、まばたきをする。目がどこかおかしいのだろうか、発信者の名前のところがよく見えない。それでも、恋人からのものだというのははっきりわかっているからたいして気にはならなかった。
 ――好きだよ。
 そんなかわいらしい言葉で締めくくられたメールに、返信を打つ。
 浮かれた気分で制服に着替え、家を出る。
 駅まで歩いて十五分、そこから電車で五駅ほど行くと高校の最寄り駅に着く。
 近道をするためマンションの裏手の公園へ入ると、いつも誰もいない公園にめずらしくひとの姿があった。俺とおなじ制服を着た同年代の少年は、ブランコの周りを囲む低い柵に腰かけている。細い体に遠目にもきれいに見える顔立ちが目を引く。
「おはよう、幸次」
 柵を離れてそう声をかけられ、あれ? と思う。
「お、おはよう」
 反射的にそう答えながら、近づいてくる顔を見て首を傾げた。当然のように名前を呼ばれたが、こんなきれいな顔立ちの男は知り合いにはいない。
「これから学校?」
 目の前の相手の名前を記憶の中に必死に探す。
 さらさらした髪もきれいな顔立ちも、印象に残りそうなものだが、探してみてもそんな記憶がない。
「えっと、そうだけど。あのさ、悪いけど、お前……誰?」
「えっ」
 そいつは驚いたように目を瞬き、じっと俺を見つめた。
「ああ、そう。ちょっと失敗したかな。うーん、わかった、また後でね」
「後って」
「学校で、またね!」
 そいつは勝手にそんなことをいうと、鞄を持って去っていった。
 意味がわからないままその背中を見送って、いったいなんなのかと首を傾げる。
 それから学校に着くまではいつも通り、途中で友人に出会ってあの授業がいやだとか、体育の面倒くささについてひとしきり文句をいいながら教室までたどりつく。登校時間の学校内はひとがぞろぞろ出入りしていて騒がしい。
 出入り口付近では朝っぱらからノートや辞書の貸し借りがはじまっていて、隅の席では数人の女子が集まってなにか楽しそうに話している。自分の席で本を読んでいるのもいれば、前後の席で小声で話しこんでいるものもいる。朝練を終えた運動部組が、シャワーを浴びてしめった髪のまま教室に入って来るころになると、朝のホームルームも間近だ。
 教室内は当然のように平和で、今朝がた見た滅びの夢は自然と意識から遠ざかった。
 授業もいつも通りだったが、変化は昼近くになってやってきた。
「おい、間内」
 クラスメイトに名前を呼ばれて顔を上げる。
「□□□来てるぞ」
 戸口を指さされそちらを見る。
 そこに今朝公園で行き逢った少年が微笑みを浮かべて立っていた。
「ほら、行けよ。□□□が待ってるだろ」
 クラスメイトは少年の名前を呼んでいるはずだが、なぜかそれが聞き取れない。にやにやした表情に見送られながら戸口へ向かうと、やはりそこには整った顔立ちの少年がいた。
「幸次、一緒にお昼食べようよ」
 なんで俺がと思ったところで、朝見たメールが脳裏をかすめる。
 たあいない内容の恋人からのメール。
 その送り主が目の前の少年だと、俺はそのとき直感した。ただ、名前はやはり出てこない。今朝見たときもいまも、どうしてすぐに恋人だと思えなかったのかがわからない。
「幸次?」
 不思議そうに名前を呼ばれてなんでもないと首を横に振る。
 彼が恋人だと理解した瞬間に他のことも一度に思い出した。
「資料室行くか」
 朝はあの公園で待ち合わせをして学校へ来て、昼食は三階の隅にある資料室でふたりで食べるのが習慣だった。どうして忘れていたんだろう。一瞬だけそれを不思議に思ったが、袖をちょんとつかんで引っ張っられたときには忘れていた。
「行かないの?」
「いや、行く。ちょっと待ってろ」
 首を傾げる格好がかわいい。
 急いで弁当を取りに戻ると、近くの席にいたクラスメイトのにやにやした表情の正体もわかった。からかうような視線に気恥ずかしいものを覚えながら、□□□のところへ戻る。
 並んで廊下を歩き、三階まで上がった。
 資料室は本来、その名のとおり資料を置いておく場所だったが、うちの高校の弱小演劇部の部室も兼ねていた。生徒会活動が忙しくなると、部屋の半分は生徒会に奪われる。
 なにしろ弱小なのでそれで文句も言えない。
 長テーブルに並んで座って弁当を食べる。
 箸を動かして弁当箱の中身を減らしながら、友人や家族に関するたあいない会話を交わした。ときどき意識がぼやけるように、なんの話をしているかわからなくなって口をつぐむ。そうすると□□□が笑って、唐突な沈黙のことを「天使が通り過ぎた」っていうんだよとそんなことをいった。妙な言い回しだと思いながら、別の話題を持ち出して話を続ける。□□□は箸づかいがきれいで、こぼさずきれいに弁当を空にする。
 腹がいっぱいで隣に好きなやつがいて、邪魔するものがなくて、なんだかすごく満ち足りた気分でいると、触れた肩がそっと寄りかかってくる。
 その重みに思わずにやけてしまいそうになる。
「明日、幸次の家に遊びに行っていい?」
「ああ、いいけど」
「ゲームが進まないから手伝ってほしいんだ」
「いつごろ来る?」
「十時ぐらい」
「じゃあ、待ってる」
 肩にもたれた顔を見下ろすと、目が自然とくちびるに向いた。
 そこに触りたくなって少し慌てる。
 これまでの人生でキスなんてしたこともない。
 こいつを見ているとすぐに触ったり、キスしたり、もっと他の映像の中でしかしらないいやらしいことをしたくなるけれど、そういうことをしていいのかがわからない。
 まだだめな気がして堪えるけれど、それが結構つらかった。
「どうしたの幸次?」
 じっと見つめていると無邪気な笑みを向けてくる。
 それになんでもないと答えながら、頭の中はいやらしい想像でいっぱいになっていた。


 その日の夜は□□□の夢を見た。


 起きた瞬間に下着の中に違和感を覚えて思わず、ゲッとうめく。
 すぐに下着を着替えて洗濯に出す。ちょうどそのとき、リビングに向かう妹と鉢合わせして、慌てて片手を背中に隠す。
「なに、いつもより早くない?」
「なんでもいいだろ。どけよ」
 どうにも気まずくて顔を見られないまま洗面所に入り、隣にある洗濯機に手にした下着を押し込んだ。
「あっ、母さんたち今日長野行くって出かけたからね。お土産に葡萄と桃買ってきてくれるらしいよ」
 洗面所に顔を出した妹にあわてながら、振り返る。
「そんな話してたか?」
「覚えてないの?」
 呆れ顔をされたが、ちっとも記憶にない。
「帰ってくるの夕方だって、わたしも部活のあと友達と遊ぶから、お昼には戻ってこないから」
「ああ、そう。わかった」
 さっさとどっかいけと思いながら妹を睨んで、鏡に映った自分の顔を眺めながら、昼飯をどうするか考える。あいつが来るから、一緒になにか食べに行ってもいい。
 朝食を食べ終えて部屋に戻ると、携帯のランプがちいさく光った。受信したメールを見るとあいつからで、「これから行く」と書いてある。昨日と同じように送信者名はなぜかぼやけてよく見えない。
 携帯を手にしたまましばらく画面を見ていたけれど、けっきょく送信者名はかすかにぼやけたまま。ただ送ってきたのがあいつだということだけはっきりわかっていた。
 あいつの家から俺の家までは、歩いて十五分ほどの距離にある。だから、携帯を閉じてテーブルの上に置いたころには、玄関のチャイムが鳴った。一階に降りて招き入れると、にこにこと満面の笑みで「おじゃまします」と丁寧にいった。
 さっさと部屋へ向かって、俺はベッドにあいつは側のクッションの上に腰を下ろす。
「メール届いてた?」
「ああ、さっき見た。で、どれが進まないって?」
 首を伸ばしてのぞきこむと、□□□がバッグから携帯ゲーム機を取り出す。
 電源を入れいくつか操作をした後で、携帯機を差し出してきた。
「ここの仕掛けをどうしたらいいかわかんなくて」
「ああ、ここか」
 表示されたのは船のダンジョンで、すでにクリア済みのゲームの記憶が頭によみがえってくる。確か、錘の仕掛けだった気がする。自分でやっているときも躓いた場所だから、ひとつ思い出すとやりかたもマップもはっきり思い出せた。
「これ、さきに右側いって錘を押して落としてから、左に戻ると先にいけるはずだけど。隙間から朝にするんだったような」
「朝にしてから、右?」
「そう。それで、水が来て進める」
 ベッドに寄りかかる肩越しに手元をのぞきこんで行く先を教えていく。
 ときどきアドバイスをする以外は、前かがみのままの姿勢で黙って進んでいくゲームを眺めていた。仕掛けの仕組みがわかったらしく、順調に進んできたところで、することがなくなった。ベッドに横たわって真剣に携帯機を眺める横顔を見上げる。
 彼の名前をちいさく口の中でつぶやく。
 自分の発するその言葉がはっきりとわからない。確かに名前を呼んでいるのに、どう呼んでいるのか理解できない。今朝来たメールの送信者を確認しても、きっとぼやけて見えないのだろう。なんとなくそれがわかっていた。
 こいつとつき合いはじめて二か月。
 その間の記憶は確かにある。学校に行っている間は毎日資料室で弁当を食べて、委員会で遅くなるときは教室や図書室で終わるのをまった。
 そばにいると落ち着かなくて、触りたくなる。普段は大丈夫なのにふと、どうしようもなく気持ちが昂ることがある。
 そういうのを知っているのに、どこか変だという感覚が消えない。いまも目の前にいる相手をすごく好きだと思っているのに、なにかがおかしいことにも気づいている。
「なあ」
 呼びかけると、□□□はなにも知らなげに微笑んで振り返った。
「なに?」
 その悪意のない表情になんだか悲しくなる。
 本当ならこんな気持ちにならなくていいのにと思って悲しい。
 好きだと思っていることが悲しい。
 それでも好きだと思う気持ちを抑えられずどうしようもない。
 重い息を吐いて、投げやりな気持ちできれいな顔を見つめる。
「好きだ」
 そう告げると、そいつは一瞬だけなんともいえない複雑そうな顔をした後で、ゆっくりと微笑んだ。
「僕もだよ」
「お前のこと、すげぇ好き」
 そういいながら腕を伸ばして肩を抱く。
 引き寄せて息を吸うと、シャンプーの匂いがした。
「僕もすごく好きだよ、幸次」
 ちいさく笑いながらすり寄られてたまらなくなる。
 面倒なことを考えたくなかった。考えればそれだけで悲しくなる。
 もう悲しいことは考えたくない。こんな時まで心乱されたくない。
 引き寄せた体温をなにより好きだと思いながら、側にある顔にためらいなくキスする。
 □□□は驚いたような反応をしたが、抵抗はしなかった。
 やりかたもわからずつたないまま、キスを繰り返して引き寄せる。ゲームを放り出させてベッドへ引き上げると、並んで横になった。
 抱きしめて触ってまたキスをする。
 お互いに荒くなってくる呼吸を感じながら、服を引きはがすように脱がしあって体をすり寄せた。触れた皮膚と触れてくる手に震えが走る。おずおずと探るように触れ合い、向き合った相手の下腹部に手を伸ばす。
 荒い呼吸の合間に「好きだよ」といわれて笑う。
 他人に触れられたことがないせいですぐに出してしまいそうなのをなんとかこらえながら、俺は目の前の名前もはっきりしない恋人にかみつくようにキスをした。


 気だるさの中で目を開くと、□□□が上半身裸で窓辺に立っていた。
 その背中を見た瞬間、いいようのない寒気が背中を走る。
 体を起こして、それがなぜなのか必死で考えながら名前を呼んだ。
「□□□、ダメだ」
 呼びかけに振り返った恋人は、穏やかな笑みを浮かべていた。
「大丈夫だよ。気にしなくていい、わかってるんだ」
「ダメだ、そんなところにいたら」
「どこにいても同じだよ。知ってるよね、幸次」
 いっていることがわからない。自分がなにをダメだといっているのかもわからない。
 ただ、なにか不吉な確信と恐怖が胸の底にある。
「窓から離れろよ、ダメだ。もうすぐ……」
「うん、そうだね。それを待ってるんだよ、幸次。僕はそれを見たいんだ」
 彼は再び窓へ目をやる。
 そのときぐらりとめまいがして体から力が抜けた。
 目の前が真っ暗になって、ベッドに倒れた感覚だけが伝わってくる。


 そこでひとつ音がした。
 それは、カチッというスイッチが入る音にも似ていたし、ざわざわと無数の虫がうごめく音にも、雑踏を行き交うひとびとがたてる騒音にも、電車のレールのきしみにも似ていて、それでいてどれとも違った。
 余韻として残るのは甲高い耳鳴りの音だ。
 それを感じ取った瞬間、俺は“世界が終わった”と確信した。


 キリエは目を開くとすぐに、側にあるパネルに手で触れた。指先の微妙な操作で、いくつかの機能を停止させてから身を起こす。側を行き来していた研究員のなんにんかが目を向けてきたが、すぐに返事をする気分ではない。
 はだしの足を床につけ、すこし離れた場所にあるベッドへ近づく。
 覚醒状態で忙しく立ち働いている人間たちのただなか、ひとりだけ寝ている少年がそこにいた。
「干渉してもダメか。残念だな」
 眠る少年の頬に指で触れ、キリエはちいさく微笑んだ。
「キリエ、まだ実験中ですよ」
 後ろからかかった声に振り返ると、よく知った研究員の男だった。
「知ってるよ。いま夢が終わったところだ。もうちょっとで深い眠りに入る。次の夢までまた待機だ」
 キリエが知る限り目の前の少年はずっと眠り続けていた。
 体は外部から強制的に栄養素と水分を供給されて生きているが、ほとんど動くことはない。床ずれを起こされると面倒なので、体勢は一定時間で変わる。最低限の筋肉は刺激を送って維持されているが、本当に必要最低限のもので、さまざまな器官が衰えているはずだ。
 そこに眠る少年の名を間内幸次という。
 彼は重大な事実を知る唯一の存在であるために、いまここでいかされている。
「最後は見られましたか?」
「ダメだった。やっぱり直前になると意識が消える。彼は見なかったのかもしれない」
 彼らが知りたいこと、それは世界の滅びの瞬間だ。
 近接する他世界はキリエの世界では近年常識になりつつある。観測が進み、利用できる他世界には干渉するようになった彼らが、はじめて遭遇した世界の死がこの実験の発端だ。
 死んだのは間内幸次がいた世界だった。
 だが、あまりに唐突な世界の死は観測装置にまったく痕跡を残していなかった。
 なんとか世界の死について究明するため、死んだ世界がもともとあった場所を復元する計画がはじめられ、その消滅した残骸から唯一回収できた人間が間内幸次だ。
 彼は眠りの中で回収され、いまでも世界が滅ぶまでの数日を繰り返し夢に見続けている。やむことなく彼は滅びを夢見るが、決定的な瞬間になると夢はとぎれる。それでもなんとか、夢の記憶を呼び覚まそうと実験を繰り返してきた。
 キリエもその実験の一環だ。
「僕が夢に入っても思い出さないとはね」
 これはやっぱり無駄骨かなとちいさく口の中でつぶやく。
 それならそれで別にいい。
 キリエは個人的には世界の滅びなんてものにはたいした興味もなかった。
 人間は死ぬ、星も死ぬ、存在はいつか壊れるものだ。なにかが規則性を持つのはちょっとした偶然が生み出す波にすぎない。波は静まり、規則は崩れる。
「夢はさめる」
 他の研究員に聞こえないようつぶやいて、口元に笑みを浮かべた。
 この実験がはじまって以来、ずっと見ていた少年のことを彼はすこし好きになっていた。そのうえ今日は夢に入ってあんな熱烈な言葉を聞いてしまった。
「恋人っていう設定はやっぱりまずかったかな」
 眠っている顔を見下ろしていると胸が騒ぐ。
 彼の夢の中で恋人を演じたせいで、自分の中に錯覚が生まれているのだという自覚はあった。
 それでもやはり、浮ついた快い感覚は消しようもない。
「ねえ、幸次。目が覚めたら僕の伴侶にならない?」
 すごく、好きだよ。
 そうささやいて、ひとめに隠れてキスをする。
 幸次のいた世界ではキスは、眠るものを目覚めさせる魔力があるのだという。
 それならすぐに目覚めればいいのに。

 滅びた世界でたったひとり生き残った少年のくちびるに、キリエはもう一度キスを落とした。

 

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100406



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