喋れない猫


目の前がくらりとしたと思ったら視線が低くなっていて、その高さは床から数センチと寝転がっているようだった。
状況がわからず顔を上げてみれば、今しがた一緒にお茶を楽しんでいたリリス様が私を覗き込んでいる。
伸びてきた手が大きく感じて一瞬怯めば、リリス様は優しく私を撫でた。

「猫ね。よかった、効果はランダムなのよねぇ」

猫?効果?そう聞き返そうとして口を開けば、私の口からは「にゃあ」という高い声が飛び出た。
自分の口から出たとは思わず、もう一度声を出せばやはり同じ猫の声が響いた。

「あら、喋れない?やっぱり未完成ね」

リリス様はそう言いながら、まだ状況を理解していない私に向けて手鏡を見せてくれる。
そこに映っていたのは黒猫だった。

「友達に悪戯好きの魔女がいるのよ。試してみちゃった」

小首をかしげてリリス様はお茶目に笑う。私は遠くなったテーブルの上にあるティーカップを見上げた。あの中に動物に変身できる薬が入っていたらしい。
リリス様はまた頭を撫でると立ち上がった。

「しばらくしたら戻れると思うわ。じゃあね」

ひらりと手を振るリリス様に慌てて声を上げれば、やはり「にゃあ」としか言えない。
今すぐ元に戻れないんですか。本当に元に戻れるんですか。そう聞きたいのに言葉が話せなかった。
私が不安そうなのに気がついたリリス様は「大丈夫よ」と悪戯に微笑む。

「鬼灯様に可愛がってもらえるかもしれないわよ」
「……!」
「あとで鬼灯様には言っておくわ」

リリス様は内緒話のように囁くと今度こそ部屋を出て行ってしまった。
私が鬼灯様に抱いている感情も、鬼灯様が動物好きだということも全部知っててこういうことをする。さすが悪魔だなんて思いつつ、可愛がってもらえると言われたことを想像して少しだけ恥ずかしくなった。
鬼灯様には伝えてくれると言ってくれたから、きっと鬼灯様のところへ行けば解決するだろう。そう思って、リリス様が開けておいてくれたドアの隙間から廊下へと出た。


***


猫の姿で廊下を歩くと景色が広がりなんだか新鮮な気持ちだ。これが猫の目線か……なんて鬼灯様の姿を探していれば、廊下の先でその姿を見つけた。
鬼灯様!と呼んでみても可愛らしい声しか出せず、自分の口から猫の鳴き声が出ていると思うとなんだか恥ずかしい。
とにかく鬼灯様に駆け寄れば、彼は気がついたように振り向いた。

「おや、猫……」

名前です!と何とか伝えようとしても鬼灯様は首を傾げるだけでわからないようだった。
リリス様はすぐに伝えてくれたのだろうかと思いながら鬼灯様を見つめていれば、鬼灯様はしゃがみ込んで私の頭に手を乗せた。
優しく大きな手が私の頭を撫でる。鬼灯様に撫でられているという事実に嬉しさが全身を駆け巡った。
嬉しくて思わず声が漏れる。にゃあ、と気持ちよさそうに鳴く私に応えるように、鬼灯様は猫が好きな場所を撫でていった。

「かわいいですね。そんなに顔をすり寄せて、気持ちいいですか?」

無意識に喉が鳴って、大きな手に顔をすり寄せる。
猫の気持ちがわかるなあ…なんて身を任せていれば、ふとその手が離れていった。
名残惜しくて鬼灯様を見つめていると、鬼灯様は小首を傾げた。

「見ない顔ですが……どなたですか?」

そう聞かれて、まだリリス様は伝えていないのだとわかる。
あなたの部下ですよと伝えたいけれど言葉が話せなくては伝わらない。
にゃあ、としか鳴かない私に鬼灯様も言葉が話せないのだと察してくれたようで、困ったように眉根を寄せていた。

「ここは武器を持った獄卒もいますし、迷い込んできたなら外に出たほうがいいですよ」

鬼灯様はもう一度頭を撫で付けるとそう言って立ち上がった。今日は仕事も多いし猫一匹に構っている暇もないんだろう。
忙しいときに猫の姿になってごめんなさい……と元凶を思い出してため息を吐きたくなる。
自由気ままなリリス様はたまに厄介なことをしてくれる。この間は地獄の観光をしたいとか言って鬼灯様を連れ出したし……。
とにかく鬼灯様を追うように駆け寄ると足元を歩いた。

「私について来ても何もありませんよ?」

鬼灯様はそう言いながら足元を気にする。ちらりと困ったように送られる視線が新鮮で、撫でてくれたり見つめてくれたり、猫の姿も役得かもしれない。
リリス様が言っていた「可愛がってもらえる」を実感してつい嬉しくなってしまう。

鬼灯様は執務室へと戻り、私も一緒に中に入った。
鬼灯様の机の上には書類が山積みになっていて、猫の視界から見ると余計に高く見える。自分の机を見てみると鬼灯様ほどではないけれど同じように積みあがっていて、猫になってしまったばかりに徹夜になってしまうと思うと憂鬱だ。
部屋を見回している私に気がついたのか、鬼灯様は体を抱きかかえると自分の膝の上に乗せた。

「言ったでしょう、何もないって。おやつでもあると思いましたか?」

鬼灯様はからかうように言うと顎の下や頭を撫でる。
おやつという言葉遣いに、いつもより柔らかくなっている声色。本当に動物が好きなんだなあと微笑むと、鬼灯様は私の顔をじっと見つめていた。
ドキリとして見つめ返すと、鬼灯様は思いついたように私の机を見た。

「そういえば、名前さんはどこに行ったんですかね……」

私の机の上は仕事が中途半端なまま放り出してある。
携帯は繋がらず、閻魔殿に姿は見えない。普段サボることもないため、鬼灯様は不審に思っているようだった。けれど信用されているのか、仕事を放り出して遊びに行っているとは思われていないようだ。
ごめんなさい、と謝れば口から出るのはやはり猫の鳴き声で、鬼灯様はそれを疑問だと感じ取ったのか椅子に座りながら私を抱きかかえなおした。

「名前さんは私の部下なんです。優秀な獄卒ですよ」

言葉がわかる猫にその人の話をする。鬼灯様にとってはそうだろうけど、私にとっては自分のことを第三者に話すように聞かされてなんとも複雑な気分だった。
鬼灯様がそんなことを思っていたんだと思うとつい嬉しくて鳴き声が漏れた。

「まあでも、どこか抜けてるところがあるんですよね。そのうち騙されて痛い目見ないか心配ではあります」

今現在リリス様に騙されて…というより悪戯されて痛い目を見ている。こんなに鬼灯様の傍にいられるのは痛い目ではなく嬉しい出来事かもしれないけれど。
照れ笑うように表情を崩すと、鬼灯様は私が話を聞いて笑ったのだと話を続ける。鬼灯様から私のことが聞けるなんてやっぱり不思議な気分だ。

「とてもからかいがいがあるんです。いちいち反応が新鮮で騙しやすくて。この間も私が作ったみそ汁を「独特な味ですね」と笑いながら飲んでました。亡者の脳みそが入っていたんですけどね」

からかいがあると言われて思い浮かべる。確かに私は毎日鬼灯様にからかわれているというか、遊ばれているというか…。
そしてこの間飲んだみそ汁の味を思い出した。独特な味で、美味しい!とは言えなかったあのみそ汁……。脳吸鳥の卵と同じように癖のある食材を使ったんだと思っていたけれど、まさか亡者の脳みそが入っていたなんて……!
思わず顔を顰めれば鬼灯様は愉快そうに鼻を鳴らした。

「嫌そうな顔をしますね。名前さんに言ったら同じ顔をすると思いますよ」

鬼灯様は笑いはしないが内心馬鹿にしていると思うとつい口を尖らせてしまう。その反応に鬼灯様は首を傾げ私をじっと見つめた。

「あなたもよく表情が変わりますね。どこか名前さんに似てます」

そう言われて思わず顔を逸らした。私であることを伝えるチャンスかもしれないけれど、もう少しだけこの姿でいたい。
優しく触れる手が温かくて自然と身をすり寄せてしまう。こんな状態で私だとバレたらそれこそからかわれてしまう。
悟られないよう顔を隠すと鬼灯様は少しだけ息を吐いた。

「まあでも、彼女のことは頼りにしているんですよ。ついきつい言葉を言ってしまいますが」

小さく呟いた言葉に跳ね上がるように顔を上げてしまった。鬼灯様は驚いたように瞬きすると少しだけ表情を緩めた。

「いつか嫌になって逃げてしまわなければいいのですが」

どこか寂しそうに言う鬼灯様を見ていつかの話を思い出した。
第二補佐官までとはいかないが、鬼灯様は何度か直属に部下を置いていたことがあった。けれど皆続かない。その理由はいろいろあるだろうけれど、鬼灯様の厳しさもその一つだ。
今朝も私はこっぴどく叱られた。徹夜続きというのが余計に鬼灯様のイライラを募らせているのかもしれない。今まではそんな鬼灯様の態度に逃げ出してしまう者が多かったのだ。

「彼女は手放したくないんです。これからも私の傍で働いて欲しい。……また一から仕事を教えるのは面倒ですからね」

必要とされていることが嬉しくて胸が高鳴ってしまう。これからも傍で、なんて聞いたら期待してしまいそうで、けれど鬼灯様は付け足した。それが照れ隠しだと思うのは私の願望だけれど。
私は逃げたりなんかしない。いつも鬼灯様に必要ないと言われるのが嫌で必死に食らいついている。怒られてもへこたれずに頑張って来たことが認められたようで、つい嬉しくて表情が緩んでしまいそうだった。普段なら絶対言わないだろう言葉に私は少し浮かれてしまっている。
そんな思考を絶つように鬼灯様は大きく息を吐くと、私に視線を落とした。

「こんな話名前さんにも誰にも話したことはなかったのに不思議ですね。あなたは言葉が話せないからでしょうか。他人にうっかり漏らしてしまう心配もない」

それとも、猫同士なら通じるんでしょうか。そう言いながら鬼灯様はゆっくりと天井を仰いだ。

「本当は彼女に直接言えればいいのですが」

部屋に消え入るように呟かれた、初めて聞いた鬼灯様の思いに胸がじわりと熱くなってくる。鬼灯様が厳しいのは部下を思う気持ちで、決して理不尽な理由じゃない。
私もそれはわかっているし見えない優しさに気がついている。けれど言葉で表されると胸が締め付けられるように痛んだ。嬉しくてどうにかなってしまいそうだ。
赤くなっている顔を隠すように鬼灯様に擦り寄った。鬼灯様は甘える私を優しく包み込む。

「あなたは甘え上手ですね。すっかり仕事の手が止まってしまいました」

一つも進んでいない机の上を見てわざとらしくため息を吐けば、鬼灯様は立ち上がり座っていた椅子に私を下ろした。

「食堂で猫用のおやつを貰ってきます。つまらない話を聞いてもらったお礼に」

私はこくこくと頷くと椅子の上で丸くなった。
つまらない話なんかじゃない。鬼灯様の言ったことを思い出すように目を閉じると、鬼灯様の帰りを待った。


***


鬼灯様からおやつを貰い、ぬくぬくと膝の上で丸くなる。
ぼちぼちと仕事を始める鬼灯様は時折思い出したように私に構う。
何の書類かなと覗いてみれば、「め!」とお母さんのように叱ってきて、楽しくてつい鳴き声を上げると鬼灯様は眉根を寄せ息を吐くのだ。

「仕事になりませんね……」

ごめんなさい、と思いつつも少しだけ甘えてみる。もう猫の姿のままでもいいかな。そんなふうに思っていると、鬼灯様の懐から電子音が響いた。
携帯を手に取る鬼灯様は小首を傾げると相手の名前を呟いた。

「リリスさん…?」

その名前に思わず体が跳ね上がった。鬼灯様は自分の口元に人差し指を当てると静かにするように言う。慌てて口を噤むと、リリス様が電話をかけてきた理由がわかって心音が早くなっていく。

「こちらに来ていたんですか。ああ、名前さんと」

私の名前が出た。ということはやはり私が猫であるということを伝えるために連絡を……!
伝える手段がなかったとはいえ、鬼灯様から聞いた話を思い出して恥ずかしくなってくる。全身の毛が総毛立つような感覚がして、赤いような青いような顔で鬼灯様を見上げる。
話を聞いてしまったこともそうだけれど、自分から甘えていたのを思い出してさらに恥ずかしくなる。すぐに退散するべきだったのかもしれない。
そうこうしているうちに鬼灯様は私の話をしている。

「そうそう、名前さんの姿が見えないんですよ。何か知ってますか?」

バレる。そう思った途端に逃げ出したくなった。
鬼灯様の腕の中から逃げるように飛び出せば、鬼灯様は驚いたようにこちらを見る。
どこに行くんですかと目が言っていて、けれど私は無視して駆け出した。
ちょうど執務室へやってきた獄卒が開けたドアの隙間から部屋を出ればとにかく廊下を走った。
鬼灯様の声は聞こえなかったけれど、きっとリリス様から事情を聞いてしまっているだろう。とにかく見つからないところへと、熱くなる顔を冷ますように小さな体を動かした。


***


今頃探してるかな、なんて思いつつ金魚草畑の中に紛れ込む。
たぶんここならすぐに見つからない。そう思いながらさっき鬼灯様が言っていたことを思い出す。

普段は労いの言葉はあっても褒めるような、ましてやさっき言っていたようなことは言わない。思っていたとしても鬼灯様はきっと言ってはくれない。でもそう思ってくれていることが嬉しい。
元の姿だったら真っ赤になって顔も上げられないほどに、嬉しさと恥ずかしさがこみ上げる。
私は部下として鬼灯様の支えになっている。改めて言われたことを思い出して嬉しさに体が震えた。

落ち着かなくて地面の上で丸くなっていれば、ふと影が落ちた。
金魚草が影を作っているのかなと思って目線を上げてみると、そこには鬼灯様がいた。

「見つけました。名前さん」

鬼灯様はそう言いながら私を抱きかかえた。猫が私だと知られてしまい、ちょっと前までの自分を思い出す。
鬼灯様に擦り寄ったり、抱きかかえられたり、撫でられたり……。思い出すだけで恥ずかしい。
じっと見つめる視線に耐えかねて顔を背ければ、鬼灯様はぽん、と大きな手を私の頭に置いた。

「名前さんだったんですね。気がつきませんでしたよ。あなたもどうにか伝えようとしてたんでしょう?」

小さく頷くと沈黙が流れる。私が恥ずかしがっているように、鬼灯様もあの話をしたことを後悔しているんだろう。
沈黙に耐えかねたのか、鬼灯様は大きくため息を吐いた。

「まったく、リリスさんも迷惑なことをしてくれますね。おかげで今日の業務は全然進んでいません。まあ、存分に癒されはしましたが」

少し強めに頭を撫でられて小突かれた気分。
なぜ悪戯に遭うのかと、その姿では仕事ができないではないかと怒られているような気がする。
心なしか私を見ている目が鋭い。ごめんなさいと呟くと、にゃあというか細い声が響いた。

そして今すぐにでも私の思いも聞いてほしかった。あの話を聞いて私ももっと鬼灯様の役に立ちたいと思ったんだ。
これからも鬼灯様の傍でずっと働くと、もっと頼ってほしいと。
気持ちだけが膨らんで、けれど猫の姿では伝えられない。縋るように訴える瞳に鬼灯様は首を傾げるばかりだ。
早く元に戻りたい。そう思った瞬間、体に違和感を覚えた。気がつけば視界が広くなって、眼前に鬼灯様の顔があった。

「え……」

驚いている暇もなく、鬼灯様は突然のことに私を支えきれず地面に尻餅をついた。
腕の中に抱えられていた私はそのまま鬼灯様に抱きつく形になっていた。
ハッとして顔を上げると、久しぶりの言葉を発した。

「ご、ごめんなさい!急に元に戻るなんて……!」
「大丈夫ですよ。元に戻ってよかった」

慌てる私とは違い、鬼灯様は私に手を貸してくれる。
立ち上がろうとするけれど、それよりも聞きたいことがあった。

「あの、さっきの話……」

鬼灯様が本心で言っていることはわかっているけれどちゃんとこの姿で聞きたい。
恐る恐る聞いてみると、鬼灯様は少しの間のあと口を開いた。

「……本心ですよ。頼りにしてます」

ぶっきらぼうに言った言葉がまた私の心を満たしていった。無意識に表情が明るくなって頬が緩むのが止まらない。顔を隠しながら、私も鬼灯様に思いを伝えた。

「もっと頼ってもらえるよう努力します。私はこれからもずっと鬼灯様の傍で働きます!」

鬼灯様は少しだけ驚いたように目を見開き、ふいと顔を逸らした。私が自分の言動を恥ずかしがっていたように、鬼灯様も自分の言ったことを思い出しているのかもしれない。
黙る鬼灯様を見つめていると、鋭い瞳が私を刺した。

「さ、立って。仕事が溜まってます」

ほら、と語気を強めて急かすのは照れ隠しなのかもしれない。そんなところに再び心を奪われながら立ち上がろうとした。
けれどなんだか足腰に力が入らない。なかなか立ち上がらない私に鬼灯様は怪訝そうな顔をしている。

「名前さん?」
「元に戻れたと思ったらほっとしちゃって……腰が抜けてしまいました」
「はあ……仕方がないですね」

そう言って鬼灯様は私を抱きかかえて立ち上がらせると、腕に座らせるようにして抱え上げた。
体の浮遊感と目線の高さに驚いて、つい鬼灯様にしがみついてしまう。

「ちょ、ちょっと……!何も抱え上げなくても……!」
「今さら恥ずかしがることもないでしょう。今日はずっと抱えられていたじゃないですか」
「そ、それは猫の姿だったので…!」

下ろしてください訴えてみるも鬼灯様は聞き入れてくれず、私を落とさないようしっかりと支えて歩き出した。
うっかり鬼灯様の本心を聞いてしまったのが悪かったのかもしれない。なにもからかって仕返ししなくても…!

「仕事をサボった罰です」
「好きでサボったわけじゃ……」
「嬉しそうな顔をして言っても抗議には見えませんよ」

ちらりと私の顔を見る鬼灯様は目を細めながら指摘する。
ハッとして顔を触ると熱くなっていて、無意識に頬が緩んでいる。だ、だって鬼灯様に抱えられるって……!
慌てて顔を隠しても遅くて、鬼灯様はからかうように言う。

「そういえば随分と甘えてきてましたよね。仕事が終わったらまた撫でて差し上げますよ」

そんな言葉に私は恥ずかしくて何も言えなくなってしまった。
けれどいつもより楽しくて、心が温かい。私を猫の姿に変えてしまった悪戯な悪魔を思い出して少しだけ感謝した。
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