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「#幼馴染」のBL小説を読む
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名無し様からのリクエスト、『あなた専用の続編か浮気鬼畜攻め×健気で切々甘々』とのことでしたので、後者のリクエストで書かせていただきました!

書いてて思ったのですが…私は浮気攻めを書くのがへたくそですね…。

※18禁要素を含みます。受けがかなりひどい目にあうかもですので苦手な方はご遠慮下さい。


頑張ります!
ではどうぞ♪


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「オラ、へたくそが。もっと美味そうに飲み込めよ」
「ん、ぐ…!」

喉奥目がけて思い切り猛ったイチモツを押し込まれ、嘔吐きそうになるのを必死にこらえた。
目じりに涙が浮かび、思わず眉間に皺が寄るもそんなことおかまいなしに俺の頭を押さえこみイチモツを押し込んだ男は俺の喉奥を好きに犯した。


やがて男が吐き出した精液をこぼすことなく飲めといわれ、命令通りに必死に飲み込む。ずるりと口から萎えたイチモツを引き出され、空気が通りむせて咳をした。

「綺麗にしろ」

ソファに座り、ふんぞり返ったまま命令され、俺は息を何とか整え萎えた男のイチモツをぺろぺろと舐めて掃除した。


イラマチオという一方的な欲望をぶつけられる行為が終わり、男は冷めた目で俺を見下す。もう用は無いと言わんばかりの冷たい視線に、俺はいつものようにいそいそと部屋の片づけを始めた。


男とは、俗にいう恋人同士という関係になってから半年が過ぎている。

男の名は天ケ瀬蒼梧(あまがせそうご)といい、俺…柏木優真(かしわぎゆうま)と同じ大学の二年生だ。たまたまとっている講義が同じで、よく教室で見かけてはいたが別に特別親しかったわけでもない。ただ、天ケ瀬はものすごく整った見た目をしており大学の中でも1,2を争うと言われるほどにモテる男で、でも付き合う相手にものすごく冷たいということで有名だった。

告白して付き合っても、まるで奴隷のような扱いを受け最後にこっぴどく捨てられるらしい。それでも付き合って欲しいという人間が後を絶たないのはひとえに天ケ瀬が神に愛されるほどの容姿を持っておりそれにふさわしい頭脳と運動能力とバイタリティを持ち合わせているからだろうか。

かく言う俺も、天ケ瀬の魅力に取りつかれた一人だった。

天ケ瀬が好きで、好きで、どうしようもなくて。奴隷でもいい。傍にいたくて、告白をした。
天ケ瀬は冷え切った目で俺を見つめた後、付き合ってもいいと返事をくれた。その時に約束させられたことが、みっつ。

一つ、天ケ瀬の命令には従うこと。
二つ、天ケ瀬のすることに文句を言わないこと。
三つ、天ケ瀬を裏切らないこと。

それだけ守れば、天ケ瀬の恋人でいられる。俺は一も二もなく頷いた。


それから、天ケ瀬は噂通り俺の事を本当に自分の好きなように扱う。夜中に呼び出されることはもちろん、体の関係もすぐに求められ、でも優しい愛撫なんて一つもない。

天ケ瀬とのセックスは、天ケ瀬の性欲を満たすためだけのもので初めの準備から最後の処理まで俺が全て自分でしなければならない。
それでも、天ケ瀬と恋人でいられることに喜びを感じる俺は周りから見ればかなり滑稽で愚かな人間なのだろう。

でも、いいんだ。天ケ瀬が、俺の全て。天ケ瀬だけが俺の命と言っても過言ではない。

天ケ瀬のすることに、天ケ瀬に心底惚れきってる俺が文句を言うはずもない。例え…天ケ瀬が俺以外のやつと寝ることがあっても、俺はそれを知るたびに引き裂かれそうな痛みを覚えたとしても、天ケ瀬に何も言ってはいけないんだ。


天ケ瀬は付き合ってはいても俺以外を平気で抱く。『恋人』という肩書きが許す唯一の行為は天ケ瀬の部屋の合鍵を持っていることくらいしかない。
初めて呼ばれて、合いかぎを使って開けた天ケ瀬の部屋の中で、天ケ瀬が可愛らしい男を抱いているのを見た時は呆然と佇んでしまった。

悲しくなかったわけじゃない。なぜ、どうして、なんで、そんな言葉ばかりが頭の中をぐるぐるとまわって思わず天ケ瀬に向かって口を開きかけて思いだした。
付き合う時の、天ケ瀬との約束を。
浮気もそれのうちに入るのか、とその時初めて理解したがもうそれに気付いた時点で俺は天ケ瀬を責めることができなくなった。

それからも幾度も幾度も。約束をドタキャンされる事も当たり前、とっかえひっかえ違う男や女を連れ込むのも当たり前。

それでも、天ケ瀬の恋人を望む。天ケ瀬を、愛してるんだ…。

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