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4321ヒット、カイト様リクの『ノンケ×一途健気』です。
切甘ご希望とのことですが、なにぶん私めの書くものですのでどこまで切なくできるか…(^^;)
今回、視点が変わります。
頑張ります、ではどうぞ
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「透、帰ろうぜー!」
「うん、すぐ行くよ。ごめんね聡」
僕は品川透(しながわ とおる)、高校二年生だ。背が低めで、容姿も平凡。ちょっと内気で、人見知り。
昔から、友達を作るのが苦手だった。
僕に帰ろうと声をかけてきたのは、坂上聡(さかがみ さとし)。
そんな僕に、入学式で話しかけてきてくれた、僕の大事な友達だ。
聡とは、『坂上』『品川』で前後になって知り合った。
聡は、すごくカッコいいし背が高い。スポーツ万能で、サッカー部に入ってる。
とても優しくて明るくて人気者。一年の時から、彼女が途絶えたことがなかった。
…僕は、聡に、恋をしてしまった。
初めはこの気持ちがなんなのかわからなくてすごく戸惑ったし、『男同士でありえない』って思ってた。
でも、彼女の話を嬉しそうにする聡を見たり、聡と並んで帰る彼女を見てすごく苦しくて。
ああ、これは恋なんだって気付いた。
自覚すると同時に、諦めなければならない。
聡は普通に女の子が好きで、当たり前だけど付き合うのは全て女の子。
決してかなわない思いを胸に、聡のそばにいる。
いられるだけで、いい。
そばでその笑顔を向けてもらえるなら。
そんな僕の思いが、粉々に砕かれる出来事が訪れる。
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