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Gold



無垢な、爽やかな笑顔。あなたは今までもこれからも私を照らす。そしてこの木の葉を照らす。そのままのあなたでいて。

ガイが下忍だった頃の手は柔らかな皮膚の下に豆が数個あり、それらが潰れて良く瘡蓋が出来ていた。今の彼の手は豆が出来るような少年の手ではなく、その手から汗を蒸発させ、一発でどんな物でも打ち砕く程の威力を持つ。堂々と胸を張り、どんな相手だろうが怖気付かない。私達が本気で戦ったら、一体どっちが勝つだろうか。彼の体術と私の血継限界。彼の事だから、私の血継限界の攻略法を開発しているだろう。努力をし、自惚れる事をせず、無限に自分の視界を広げていく。強い人だ。心に隙がない。そして思いやりがあり、教育的で多様な価値観を受け入れる。小雪は自分の手を開いて見た。側から見れば醜い手だ。だが彼と同じ、忍の手をしている。私は負けるだろうか。否、負ける筈がない。彼が私の大切な人になってから、益々私は自分に厳しくなった。そんな彼を守りたいと強く思ったから。

俺の良心。彼女の彫刻のような眼差しに抱擁され、俺は慰められる。誰よりも強い男になり、お前の隣に立とう。そして我が胸の血を滾らせ、お前の為に戦おう。