天国に一番近い場所


私には友人が少ない割には、クリスマス休暇は充実したものになった。
そんな休暇も、遂に今日で終わる。

レイブンクロー生の殆どが既に課題を終わらせていて、皆が話に花を咲かせていた。

私もレギュラスに明日待ってるわね、という手紙を送ってから、友人達――達というのは、黒髪の彼女も友人となったのだ――の元へ急いだ。


「明日からもまた勉強頑張ろう!」

休暇が終わるのは嫌よ……と縮こまっていた友人に対して、黒髪の彼女がそう声をかける。

「そうよ、私達は卒業も近いのよ。気合い入れなきゃね」

私も友人へと激励の言葉をかけた。
きっと彼女にとってはプレッシャーになるだけなのだろうが。


そんなふうに彼女達と面白おかしく話をしていたけど、私には妙な胸騒ぎが感じられた。
気の所為、と首を横に振ってそんな感覚を振り払いながら、彼女達とまた笑いあった。


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