08


「レギュラス、?」

友達と話してるところ申し訳ないけれど、控えめに声をかけた。

「あぁ、なまえですか」

昨日の編入生か?と、レギュラスの後ろにいた男子が不思議そうな顔をしていた。

「みょうじなまえっていいます……あなたは?」
「バーテミウスっていうんだ」

バーティとでも呼んでくれ、と言われたから、お言葉に甘えてそう呼ばせてもらおう。

「今日は2人で案内しますね」

とレギュラスは言ったが、迷惑ではないだろうかと思いながら案内を受けた。

*

案内も終わり、レギュラスはバーティといるので1人だった。
ちょうど夕食の時間だったので、1人で行くと……原作では大人気、かのセブルス・スネイプがいた。

「あの、そこ罠ありますよ」

間違いなく悪戯仕掛け人が仕掛けたであろう罠があったので、声をかけた。

「あっ……すまない」
「気をつけてくださいね、では」

眠かったし昼寝でもしたいから早く戻ろう、と思ったら呼び止められた。

「待って、君の名前は?」
「みょうじなまえといいます」
「僕はセブルス・スネイプだ」

その後も軽く自己紹介をし、寝室に戻ってきた。

*

まあそんな日も過ぎ去り、私がこの世界に来てから3ヶ月が経った。
セブルスと悪戯仕掛け人の攻防を見物したり、私は魔法薬学が得意だが魔法史が苦手だということに気がついたり、とても充実した毎日が送れた。
それでも友達が少なくてレギュラスと一緒に居ることには変わらず、今日も今から会いに行く。

「レギュラスはバーティと一緒にいるかな、それともセブルスかな……」

そんなふうに考えていると、ふわっと宙に浮く感覚がした。

「うわっなまえだった!!」

何事かと思い声のした方を見ると、ジェームズとリーマスとシリウスだった。

「ごっごめん!!僕達スニベルスにやるつもりだったんだ!!」

ジェームズがすかさず謝った。
別にいいよ、とふよふよ浮いていたが、肝心のセブルスはいないし3人は魔法を解けなくて焦っているようだ。
いつまでこのままだろうな、って考えていたら。
ぽす、って誰かの腕の中に落ちた。
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