いつまで抱き合っていたのか分からないけど、少し体が熱かった。
抱き締めた体温が移ったように、体が火照る。

「ね、勝己くん、これいつまでやるの」
「俺の気が済むまで」

はあ、と笑った私の頭を軽く叩いて、「笑ってんじゃねえ」って。
面白いけど、それ以上になんだか嬉しかった。
好き、とかも嬉しいけどここまで直接的なのもなかなかないんじゃないかな。

特にすることがなくたって、こうやって傍にいる。
前の私たちみたいな「友達みたいな」関係だって、もちろん嫌いではなかった。
これからもあんな関係でいいと思ってる。

それでもやっぱり、偶にはこうやって伝え合うのも大事なのかもしれない。



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