紅い鈴蘭


繋いだ手を離したなら
誰もいない世界へ
真白な風に包まれた
白い鈴蘭は道端に
鋭利な刃はこの手を穢す
銀より鉄が好きだった
視界は紅に濡れて
蒼い宇宙はただ見下してゐる
黒い影に隠れた
紅い鈴蘭はなにを夢見る


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