復活 | ナノ




 
 
 
074 ほこたて、と書いて矛盾と読む。



「観覧される方はこちらへ!急いでください!」


ダメツナとザンザスの言い合いを見かねたチェルベッロ。

他の守護者戦と同様、赤外セ…みたいなことをつらつらと説明していくが、まったくもって頭ン中に入ってこない。

学校の授業の古典と英語と化学並だな。


んー彼女たちの言っている言葉を簡単にするのなら、余所もんは無用意に介入すんなと。

はて、無用意ってどういう意味だったかな。ウィキペディアを開かなくっちゃ!!

何?そのその仲間外れ的なボーダーラインの中に入ってれば、命の保証がされるだと?!それはいいや!!ザンザス君が暴走する前に私は逃げ込んでやろう!!


「お待ちください、あなた様には最後まで勝負を見届ける義務があります。」

『おいおい、冗談はよしてくれよマリリン。見届けるんならぼっちとはいえ命の保証されるセンターの中でもいいだろ。どうせ総選挙で落とされるんだから。』

「何の話をしているんですか?そしてセンターではなくセンサーです、巫女様。」

『あってめっ名前で呼べっつったのに、ワザとだな?!』

「並盛町の巫女として、この町の長として。最終的にジャッジをしていただきたいのです。以前にも一度、話をしていたはずですが。」


それは何だ?無理やりダメツナどもを勝たせることが、私にはできるってことかい?出来レースってこと?


「いえ、公平に審判をしてください。私どもが行うことは、全ての会話を記録すること。それだけです。」

『?何か紙に書き写すのか?大変だねェオイ。』

「……」



おい、なんだその沈黙は。


美人だからって黙ってりゃぁいいもんじゃねーんだぜ、世の中甘くないんだぜ。
………いや、黙ってればそれでいい美人を今思い出してしまった。

私のクラスの女の子、笹川きょ……なんでもない。黒川は……やっぱりホントなんでもないよ。
いや、でもなぁ声がイイとなんか…素敵だよね!!

美人で綺麗な声ってもう、素晴らしいと思うんだ。天は二物を与えないよテヘペロッなんていうけどね!!そんなのは当てはまる人とそうでない人がいるのさ!!

チェルベッロはアレだな。仮面をつけてるからオペラ座の怪人、みたいな。
ファントムとこれから呼んであげようか。


…あれ、なんでこんな話になったんだっけ。


今日の絵日記――結論、美人は黙っていても、そうじゃなくても美人だったらいいんじゃないかな。

back