諏訪隊
「ほれ、おサノ有り難く受け取れっ!」

「おわっ!!…何これ煙草?あれ、諏訪さん煙草の銘柄変えた?」

「ははは、違うよ。それは小佐野へ俺たちからバレンタインデーのお返しだよ。受け取って」

「えー?お返しなんてわざわざ良かったのに。貰えるんなら貰っとくけどさ、でもつつみん私煙草吸わないよー?諏訪さんみたいにヤニ臭くなりたくないし」

「臭いとか言うんじゃねぇッ!」

「おサノ先輩、安心して下さいっ!それ煙草じゃありませんよ?先輩はペロペロキャンディーはまだ沢山持ってるって聞いたので我等が諏訪隊の隊長っぽくお返しはシガレットチョコレートにしてみました」

「おー、諏訪さんとお揃いだー!つつみん、ひさと!諏訪さんもありがとー!そいじゃあ早速食べよかな!沢山あるし折角だからみんなで一緒に食べよっか?」

「ったく何だってバレンタインデーやホワイトデーなんてあるんだろーな?しかも今年は示し合わせたよーにバレンタインにキューブ型のチョコレートばっかり俺に寄越しやがって。何の嫌味だっての!どうかしてるぜ」

「はいはい。諏訪さん自身がお返しするぞって言い出した癖によくいいますよ」

「うそマジで?ホワイトデーのお返しって諏訪さんが考えてくれたの?!ウケる!どんな顔して言い出したの!?」

「そうですよ!俺が動物がモチーフの可愛いキャンディセットを選ぼうとしたら、小南先輩から貰ったキャンディだけじゃ多分先輩が飽きるだろうから他のモンにするかって言ったのは諏訪さんです!」

「っ日佐人!余計なことは言わなくていいっての!おサノお前失礼だぞ?!顔は全く関係ねぇだろーが!」

「またまた照れちゃって」

「諏訪さんてば耳真っ赤ですよ?素敵なお返しどーもありがとございまーすっ!」

「堤もてめぇニヤニヤしてんじゃねぇよ!おサノ甘いモン食うのは良いが虫歯にならない程度に食っとけよ」

「ほーい」

「それじゃあ全員でシガレットチョコレートでも摘みながらランク戦の反省会でもしましょうか?」

「そだな。この前のランク戦の録画あんだろ?用意してくれ」

「りょーかい!」

「先輩、俺も手伝いますよっ!」


「……なぁ堤、こうして煙草の偽物を全員で咥えて俺達ってはたから見たらスッゲー馬鹿みたいじゃねぇか?いい大人がよー」

「そうですか?まぁおサノが喜んでくれたなら良いんじゃないですかね。それにこれなら諏訪さんが常々気にしてた副流煙を二人に吸わせなくて済みますよ」

「ま、そだな。まだ成人してねぇ奴らの肺をヤニで真っ黒にはしたくねぇからなー。しばらくは安いチョコレートで我慢すっか」

「諏訪さん堤さーん、録画動画ありましたー!」

「ひさとー、ちょい待ち!こっちにそれ繋がないと映らないよー?」
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