玉狛第二(三雲隊)
「ほう、これがちょこれーとふぉんでゅか」

「空閑少し冷ましてから口に入れろよ?火傷するから」

「了解した。フーフー」

「あっ、修くん!マシュマロからチョコレート垂れそうだよ」

「おわっ!危なかった、チョコレートは服につくと地味にしみ取るのが大変なんだよなぁ」

「何だか考える事がお母さんみたいだね」

「もぐもぐもぐもぐ」

「チョコレートフォンデュなんて初めて食べたけど結構美味しいな。千佳、今度は俺がチョコレートかき混ぜてるからその間にお前も食べろよ」

「でもこれバレンタインデーの為のチョコレートフォンデュなんだし、私の事は気にしなくていいよ。さっき準備も殆ど手伝って貰っちゃったし……だから混ぜるくらい私がやるから修くん達が沢山食べて?」

「ひか、ほへはやふよ!ろふはふはんたへふぁはらなっ!」
注「チカ、俺がやるよ!もう沢山食べたからなっ!」

「詰め込み過ぎだぞ!!あー!お前チョコレート口からはみ出てるぞ!ティッシュで拭えって」

「いやー、メガネくんの隊はなんか和むねー!」

「あ、迅さん!」

「迅さんもちょこれーとふぉんでゅ食べに来たのか?チカとオサムが作ってくれたんだが中々美味いぞ」

「おっ!いいのか?サンキュー!来て良かったわ」

「……どうですか?」

「苺とチョコレートはやっぱり合うな!すげー美味いよ。やっぱりバレンタインは甘くなくっちゃなぁー。……いくら美味しくてもぼんち揚げにかけたら駄目だよな」

「へ?ぼんち揚げ?」

「そういえば今日ぼんち揚げ持ってないんですね?もう全部食べてきちゃったんですか?」

「あーまー。深くは聞かないでくれると助かる」

「バナナと苺が少なくなってきたので、カットしてきますね。空閑、独り占めしてないで迅さんにもそのマシュマロのヤツもあげてくれ」

「うむ」

「私も手伝うよ」

「いや、千佳は座ってていいからまだ食べてろよ。あ、その空いた皿だけ貸してくれ。迅さんは飲み物何にします?ついでに取ってきますよ」

「じゃあコーヒーあったら貰おうかな?」

「インスタントなら確かありましたよ。すぐお湯沸かすんで待ってて下さい」

「………修くんてやっぱりお母さんみたい」

「さすが面倒見の鬼」

「うーん。確かにメガネくん無駄にエプロン似合い過ぎてんねー」

「えー?何か言いました?」

「なーんもないよ。オサム、俺いつものホットミルクおかわり」

「牛乳は温めてやるから蜂蜜は自分で混ぜろよ」

「……………」
(よし、修くんの誕生日プレゼントは割烹着と三角巾にしよう)
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