かわいそうなマネージャー別日


アイドルちゃんとの時間を邪魔した詫びとして、急遽決まったフリーライブ情報をくれたイケメン。と、生アイドルちゃんを見れてほくほくのオレ。

「直前にとはゆうけど、オレが仕事してる間に告知あって終わってるか、寝てる間に告知あって終わってるかのどっちかだもん、すっげー助かった!」

お礼も兼ねて今日のアイドルちゃんがどんなにかわいくてかわいくてかわいかったか報告していると、わなわなしだすイケメン。

「まさか…そのために…」
「ん?なにが?」
「あなたアイドルのために私の恋人になったのですか…!?」
「いやいやいや、恋人じゃないからね。」
「私はこんなにあなたを愛しているのに…!あなたはいつもアイドルしか見ていないっ…!私よりもアイドルがいいということですかっ!?」
「はあー!?アイドルちゃんを何と比較するって!?」

妄想もここまできたか…!とイケメンを案じたのもつかの間、素敵なアイドルちゃんを軽んじる発言に直前の問題発言は一瞬にして消え去る。

「アイドルちゃんは地上に舞い降りた天使だよ!?神々しさにおいても可憐さにおいても右に並ぶものなんかないよ!?あんたには見えないの?あの後光が!」

さすがは日本人、宗教入り交じっています。

「よーし、ここにこいそして正座しろ。」

小一時間膝詰めでアイドルちゃんについてレクチャーしてあげる親切なオレ。

「〜とゆうわけでアイドルちゃんは唯一無二なの無双なの。国宝なの。わかった?」
「…わ、わかりました…」

アレ?なんでやつれてんの?

2012.05.22

home
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -