third party
AC/ZC+T/生存ver




昼時を過ぎ、客が減った頃を見計らって2人の訪問者が来た。

「よ!」

「久しぶり、ティファ」

挨拶と共に入ってきたのはザックスとクラウド。

「あら、ずいぶん久しぶりじゃないの」

最近あまり来なかった2人に、少し嫌みを含めて言ってやる。
案の定、頬を書きながらザックスが視線を逸らしクラウドは苦笑している。

「まぁ、いいわ。座って。飲み物くらい入れてあげる」

「お、冷たいビールが飲みたいな」

「ザックス、何で来たの?」

「…………」

「フェンリルに、二人乗りで来たんだ」

黙り込んだザックスの代わりに、クラウドが答えた。
そんなクラウドを恨めしそうな目でザックスが見ている。

「じゃあ、アルコールはダメね」

「ちぇっ」

そんなザックスを見て、知らないうちに笑みがこぼれる。
それはクラウドも一緒らしく、柔らかい笑顔をザックスに向けていた。
クラウドは本当によく笑うようになった。
自分達と旅していた頃には、見ることの出来なかった表情が増えた。
それは全て黒髪ソルジャーのおかげだということは誰もが知っている。

「ほらほら、いい大人が拗ねないの」

そう言って、ザックスの目の前に野菜と肉で作られたボリューム満点のサンドイッチを出してやる。

「うわ!旨そう」

「旨そうじゃなくて、旨いのよ」

サービスよ、と言ってウインクしてやればザックスが勢い良くかぶりついた。
それはもう気持ちいいくらいの勢いで平らげていく。
作った側としては、素直に嬉しい。

「クラウドの分も作ろうか?」

「いや、いいよ。そんなにお腹空いてないから」

「ふまいのに!!」

口いっぱいにサンドイッチを詰め込んでもごもごさせながら、ザックスが会話に加わってくる。

「食べながら喋るなよ…」

「子供ね、まだデンゼル達の方が落ち着いて食べるわ」

ザックスは無言で皿を差し出しておかわりを要求してくる。
はいはい、と子供にするような返事をして材料を取りに行く。

その間も2人は会話を続けていた。








(第三者)

(偶には2人の世界に混ぜてほしい)





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