two-a-peny
CC/Z+C+S




最近、変わってきたことがある。
それは、俺の日常。





「あれ?クラウドは」

酒とつまみの入った袋をぶら下げながら、部屋に戻ると、出る前より一人減っていた。

「…上着を取りに行った」

そう言って、人の部屋のソファを占領しながらぶっきらぼうに返事を返してくるのは、我らが英雄セフィロス様だ。

なんだか最近、暇さえあれば部屋に入り浸られている気がする。

「あ、ザックスおかえり」

「ただいまー」

扉の音と共にクラウドも、戻ってきた。
タンクトップの上に半袖のパーカーを羽織って。

「クーラー寒かったか?」

「別に。ちょうどいいよ」

「そっか」

机の上に買ってきた物を置きながら、テレビをつける。
番組は、見たいものがない限りその時の気分。
それから、三人で適当に会話を始める。

「セフィロス、クーラー寒いか?」

「わからん」

さすが英雄様。
あなたに温度感覚はないのですか。

「やっぱ、ソルジャーって凄いなぁ」

いや、クラウド君。そこは感心するところでも、感動するところでもないから。

「あ…そういえば、こないだ俺また上司に変な目で見られた」

「おまえんとこ、あの中年親父だっけ」

「斬ってしまえばいいだろ」

「いや、それはまずいから…」

「…………」

「クラウド、そんなに見てもバスターソードは貸さないからな」

「これを使え」

「おい!?おまえ、どっから正宗だしてきたんだよ!俺の部屋にそんな危ないもん持ち込むなよ」

「あ、ありがとうございます!セフィロスさん」

「クラウドも受け取るな!!」


そんなこんなで、最近なにかと賑やかになりました。
部屋の住人も増えました。
そして、こんな感じの日常です。









(ありふれた、日常)

(3人でいる毎日が楽しい、なんて自分からは言わないけど)





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -