「僕は美風藍、よろしく。まあ、僕が遅れたから撮影遅れたみたいだから、早速始めよう」
「は、はい…!」
撮影は順調に進みカメラマンさんからは“恋人みたい”だなんて言われてしまう始末。実際女の子なら喜ぶんだろうけど俺男だから嬉しくないんだよなと思いつつ撮影終了
「ありがとうございました」
「君、なかなか素質あるけどもっと素直に自分を曝け出したらいいと思う。」
「アドバイスありがとうございます」
「あと」
「あと…?」
「君、写真で見るよりちっちゃいね。本当にその小ささでモデルしてるの?」
「ち、小さいって…い
「唯ちゃん!次の仕事あるんだから行くわよ!では、これであたし達は失礼します」
ちょっと…!マネージャーぁあぁあぁあぁぁぁ」
思わず美風藍の発言にいつもみたいに言おうとしたらマネージャーに手で口を覆われてはそのままスタジオを無理矢理ではあるが引っ張られるように後にした。
「小傍唯。なんだ、案外面白い子みたいだね」
この発言が言われたのを知らずに
あれから無事に仕事を終えては鬘を取りいつもの私服へと着替えれば事務所のソファーへと倒れこむように転げた
「今日も何とか無事に終わったぜぇ―」
「こら、翔くん!あたしだって今日のアレはびっくりしたんだからね!ちょっとは反省しなさい」
「いや、つい条件反射と言いますか…なんというか」
「全く以後気を付けて!今日は多めに見てあげるわ。明日から二日間はオフだからゆっくり身体休めてよね」
「はいはい、相変わらずマネージャーって律儀って言うかなんというか…」
「何とでもいいなさい」
そんな些細なマネージャーとの会話。実は言うとずっと俺が女装して女の子としてモデルするのに一番力を入れていて少々というかかなり大変で、だけどちょっと学校行事や俺が友達と遊びたいとかで仕事関係になるとちゃんとスケジュール管理してくれてかなりスゲーと思うんだ。ずっとさっきから俺のスケジュール帳見ながらぶつぶつ言ってる。それを見つつ俺は目を瞑った。今日の撮影
あのミステリアスアイドルの美風藍と撮影したんだ。
また一緒に仕事出来たらいいなと思ってしまった
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