※背景は弁当食ってるだけなので会話文のみです
「一緒にたーべよー」
「いーいよー」
「あれ。今日は小佐野と食わんの?」
「オサノ今日任務で五限から来るって」
「ふーん。おい槍バカ、寄ってやれよ」
「ここオレの席なんだけどね?てか隣なんだし机くっつければいーじゃん?」
「「確かに」」
「米屋今日パンなんだ?」
「オレん家基本買い食い」
「お米有り余ってないの?」
「オレん家お米屋さんじゃないのよ」
「名前負けすげーよな。ほれやるよ、米。」
「米だけはいらんのよ」
「名字って小佐野いない時誰と食ってんの?」
「米屋と食ってんの。たまに三輪とか」
「おれソレ知らないんだけど」
「あっ…」
「あっ…」
「なんだよその反応。やめろよ、おれが可哀想だろ」
「ボーダー入る前は?誰と食ってた?」
「オサノと食ってたよ」
「え、元々連れだったん?」
「一年の時同じクラスだった」
「どこで食ってんの?小佐野のクラス?」
「弾バカちゃん気にしすぎじゃない?」
「だって一人で食うとか可哀想じゃん」
「あー。」
「そう言う二人もいつも一緒に食べてるわけじゃないじゃん?」
「おれらは男だから。一人でもヨユー」
「そういうもんなの?」
「そういうもんじゃね?まぁオレは誰かと食いたい派だけどネ」
「で、結局どこで食ってんの?」
「四季折々で転々としてるけど」
「春は?」
「中庭」
「夏」
「職員室か事務室」
「秋」
「中庭」
「冬」
「職員室か事務室」
「よし。ツッコミオーケー?」
「レッツゴー槍バカ」
「間に職員室挟むのなんで?」
「ほら、オサノって馬鹿だから」
「うげ。昼休憩に補習してんの?」
「いや、エアコン求めてるだけだけど」
「なんで急に小佐野の悪口言った?」
「そういうんじゃなくて。"馬鹿な子ほど可愛い"と"年上キラーオサノ"の相乗効果で最早職員室はオサノの庭っていうか」
「相乗効果って何?」
「教科書開けよただのバカ」
「てか三輪と飯食ったりするんだ」
「米屋と食べてる時に、ね」
「ね。オネーチャンが来んのよ」
「オネーチャン…?あぁ仁礼?」
「そーそー。三輪が一人で飯食ってんぞーて」
「仁礼の世話焼きって三輪にも発動すんの?」
「三浦くんがいない時はヒカリと三輪が一緒に食べてるんだって」
「三輪って仁礼のテンションに着いていけんの?想像つかねーんだけど」
「ほら秀次ってお姉ちゃんっ子じゃん」
「三輪のお姉ちゃんセンサーって仁礼にも反応するんだ」
「あ、そういえば今日三浦任務じゃね?」
「オサノからろっくんと一緒だーって連絡来てたけど。三浦くんってろっくん隊なん?」
「いや香取隊」
「香取隊……」
「じゃあ今秀次仁礼と食ってんのかな」
「そーじゃねーの?」
「ちょっと気になるね」
「な」
「………」
「………」
「………秀次んとこ行っちゃう?」
「行っちゃうか!」
「行っちゃおうぜ!」
「おーい米…名前もいんじゃねーか!」
「噂をすれば」
「仁礼サンおれ見えてる?」
「お前らまだ食い終わってねーならよー、三輪んとこ行ってやれよー!」
「ヒカリは?」
「アタシ今日はカゲとゾエと食わなきゃいけねーんだ!アイツらアタシがいねーとなんも出来ねーから!」
「そーなの…」
「じゃー頼むなー!」
「仁礼サンおれ見えてる?」
「………」
「………」
「………秀次んとこ行くか」
「行こうか」
「なぁ仁礼おれの事見えてなかったんかな?」
「………」
「………」
「おい!返事しろよ!おれが可哀想だろ!!」
「2年B組」のお話でした。米屋と出水はバカのイメージが強いけど、2人だとそこまで馬鹿じゃないのでは?とはっさくは思っています。お互いの強さを信頼してるからこそどうでもいい、みたいな、男の子特有のアレです。仲間だけど部隊じゃない、そんな二人の心地よい隙間に、割と気遣い屋さんでマイペースな夢主がすっぽり綺麗に収まる感じが書いていて楽しいので好きです。ふふふ
Thank you for the 1st anniversary