▼気が向いたら増える。

それを願望と呼ぶには欲が薄く、羨望と呼ぶには浅ましすぎた。

どうしたって君になれないと泣き叫ぶ少女の横で僕はひとり爪を噛んでいる。

君の死を理解するまでにあと十日はかかりそうだから、どうかあと十一日生き延びて欲しい。

つらつらと言葉を並べたところでどうせ祈りは届かないし、神様は聞く耳を持ちやしない。それが悔しくて悔しくて堪らないから僕は今日も生きているし、多分明日も生きていく。

汚い感情をすべて吐き出して、綺麗な生き物になれたらいいのにね。

君の首筋に僕の手形をつけたいのでそのお綺麗な顔を差し出してくれると嬉しい


back top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -