24.君の瞳に恋してる
葉月が服をほとんど脱いで無いことに気づいて抗議すると、ごめん、と謝られて一緒にシャワーをあびることにした。
2人でくっついたり体をさわったり、じゃれあったりして、お互い好き同士ってこんな感じなんだと実感した。
今日は色々と我慢出来ずに、突っ走ってしまったけど、今度はゆっくりベッドでしようと葉月に言われる。
その時は最後までするんだろうか。
顔が赤くなってしまったのが葉月にバレてしまって、またからかわれた。
「でも、そこまでしなくてもいいんだ。凛に無理させたくないし、痛い思いもさせたくない」
と葉月に柔らかい笑みで言われてしまう。
「幸せだなあ〜」
葉月が隣でにこにここと言う。
ベッドに2人で寝転んで、手を繋いでいる。
「凛、俺を好きになってくれてありがとう」
「え、お、おう。俺も同じ」
「ふあ〜〜」
葉月が大きな欠伸をする。
おやすみ、と言うと俺の口にちゅ、とキスをくれた。
俺もキスをかえす。
「かわいい、照れてる。……また明日ね、おやすみ」
葉月は俺の方を向いて、俺の手を握って眠る。すぐに呼吸が深くなり寝息になる。
寝顔を見るのははじめてだ。
睫毛が長くて、寝顔も綺麗だ。
また明日もたくさん話そう。
蓮とユッキーにもお礼を言って、楓とは何を話そうか。
甘い綿あめみたいなこの気持ち。
好きな人が笑ってくれる幸せ。
この想いがずっとつづきますように。
葉月の瞳にいつも俺がうつっていますように。
葉月の手をぎゅっと握った。
おやすみ、またあした。
end.
prev next
novel top