HOWLING | ナノ

HOWLING

最初の出会いから、どこかおかしかった。

真っ直ぐに俺を見たその瞳に何故か戸惑い、俺はずらしたサングラスを戻してしまった。

まったくの素人というわけでもないだろうに。

擦れてない瞳をしてる。

その瞳に心を見透かされる気がした。
同時に、もっと彼を知りたくなった。

男にしては高いその声も。整った顔も。
汚れを知らないような綺麗な瞳も。

自分の元に堕ちるところを見たかった。

俺には滅多にない衝動。

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