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町中で六道骸とばったり出会った時のはなし


「今日は化粧をしているんですね。何時も見るに堪えない顔が少しだけマシに見えますよ」
「君は何時も一言余分だな。それは化粧をした女の子に対して酷く失礼な言葉だ」
「そうでしょか、…あるものをないように覆い隠して、ガチガチの仮面を作ってまで大衆と同じ顔を作ることに意味なんてないでしょう」
「それは君の幻覚だってそうだろう」
「僕の力は違いますよ」
「いーや、同じだね」
「違います」
「じゃあ言わせて貰うけど、女の子が化粧をするのは好きな人に少しでも『可愛い』と思って貰うためだ」
「!」
「だから、大衆が『可愛い』と認めた顔になるのは仕方ないだろう。化粧というのは女の子のそうゆう努力の結果なんだ、解ったらもうそんな事言うなよ」
「………あなたも、そう思われたい人がいるということですか」
「? なんだ」
「死ねば良いのにと言っただけです」
「明らかに違うだろ! あ〜もう言い、ここで討論するのは無駄だ!」
「…」
「……おい何をしている?君も来い」
「は?」
「まさか折角こんな町中で偶然あったのに一緒にお茶の1つもしないつもりか?私は六道とは馬こそ合わないがそれなりに縁があると思っているのだが」
「あなた…用事があるんじゃないんですか?」
「あったらこんな所で君と話なんかしない。それよりお茶、するの?しないの?
「………暇人ですね」
「悪かったな。そんな暇人でも今用事ができた、お前と茶を飲むことだ。意外と有意義だろう?」
「…そうかもしれませんね、何もしないよりは」
「なら決まりだな。店に案内しろ六道」
「僕がですか?嫌ですよ、あなたが決めて下さい」
「なら私が行きつけの店になるが構わいかな?美味しいチョコレートミルクが飲める店がある」
「良いんじゃないですか?…僕はチョコレート嫌いじゃないです」
「私もだ。馬は合わないが、嗜好は合う様だな。私たち、」

「…そうですね、認めたくないけど」

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