…あげはってさ、


夕ご飯を食べ終わり、二人で部屋でゴロゴロしながらツナが言う。


「毎日どこかに出かけてるけど、どこに行ってるの?」


きっと単純に不思議に思ったんだろう。その言葉に一瞬固まるが、へらっと笑って、ケーキ屋めぐり。と言えばツナは呆れたような顔をした。


「太るよ。」
『黙れダメツナ。』
「え、弟に向かってそれはひどい!!」


ツナは運動はダメ、勉強もダメで学校ではダメツナと言われていた。


何やってんの我が弟よ…。今は獄寺とか山本とかいるからいいけど、お姉ちゃんはあなたのことが心配です。いつのまにかなんかマフィアの10代目候補とかになってるし。それにあたしまで巻き込まれるし。変な家庭教師たちがうちに居候するし。


「…それでおいしいケーキ屋は見つかったの?」


その話をしたくないからわざとふざけたのに話はまた元に戻る。確かに毎日出かけるのはおかしいと自分でも思う。だけどあたしは行かなければならないから。


『…まだ何にも見つからないよ。』


そう答えたあたしはしっかり笑えていただろうか。




君がいなくなった世界で
(きっとあたしは)
(一生あなたを捜し続ける)



−−−−−−−−−−−−−
転生のお話でした。
あげはは転生したらきっと毎日銀さんたちを捜してると思います。
それをツナが心配するみたいな…そんな感じ。


title:秋桜-コスモス-




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