・忘却の彼方の数年後の話
・あげはたちが並盛高校の2年生
・風紀委員
・雲雀の彼女
・でも付き合う前も後もそんな変わらない
・唯一変わったのは名前呼びになったことくらい

・ツナが正式にボンゴレ10代目
・皆性格は全然変わってない
・リボーンも赤ちゃんのまま

・並盛町と米花町が近い

・探偵側は原作通り





***


面倒くさいことは好きじゃない。
それは昔のあたしも今のあたしも変わらない。


『なのに…!なんでこんなことになってんだよボスさんよォ…』

「ちょ、初っ端からガラ悪っ!」


あたしが隣にいるボス、もといツナを睨みつければ安定のツッコミが返ってきた。
ちなみにあたしたちが今いる場所は学校の廊下。いや別に立たされたとかじゃなくて。というかその方がまだマシだった。

ここは学校は学校でも並盛高校ではない。帝丹高校というところだ。そしてあたしたちはそこの転校生。
じゃあ何故あたしとツナがこんな所にいるのかって?それは昨日に遡る。


***


『帝丹高校に転校!?あたしが!?』

「正確にはお前とツナだけどな」


ある日の放課後、並盛高校の応接室にて風紀の仕事をしていたあたしと恭弥の前に現れたのはリボーンだった。そして、あたしとツナが護衛任務のために帝丹高校に転校するということが告げられた。


「明日からちゃんとそっちに行けよ」

『明日とか急すぎるだろ!てかなんであたし!?ツナが行くなら獄寺とか喜んで行くでしょーに…!』

「護衛対象が女なんだぞ。だったらお前が適任だろ?」

『う……。きょ、恭弥も何か言ってよ!』


あたしは今の今まで我関せずだった恭弥の方に話を振る。彼は動かしていた手を止め、顔を上げた。


「……そうだね。彼女には風紀の仕事があるし、何もあげはでなくともいいんじゃない、赤ん坊」

『恭弥…!』


さすが彼氏様!あたしのことわかってくれてるぅ!


「じゃあお前が並高を出て帝丹に行くか?」

「…………うん、この任務あげはが適任だと思うよ」

『オイコラてめぇ』

「だって考えてもみなよ。並高とあげは、優先するべきは………並高だろう?」

『あたし学校に負けた!?』

「決まりだな」


リボーンがニヤリと笑った。
そして帝丹高校の制服を机の上に置くと(あれ、今どっから出した)あたしの反論も聞かないまま帰って行ってしまった。


『「…………」』


沈黙。そして…。


「どんまい」

『うわああああああああ!!』


おかしいな、目の前が霞んでよく見えないや……。




路頭に迷わば、全てに迷う
(…頑張ろうね、あげは)
(ツナ…あたしらってホントついてないよね)
((はあ……))


−−−−−−−−−−−−−
復活×探偵です。
まるで他のサイト様にあるような設定ですね…。好きなんです、こういう設定。
復活の方は原作とちょっと違うので(リボーンが赤ちゃんのままとか)パラレルみたいに考えていただけたら。

探偵側が全く出てきませんでしたね。むしろ復活側も全然出てきませんでしたね。


title:空を飛ぶ5つの方法




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