あの夢を見てから一週間が経とうとしていた。
あたしはいまだにあいつの声も笑顔も全てが忘れられないでいた。
学校でも上の空だったらしく友達に心配された。


そろそろ立ち直らなきゃいけないことは分かってる。
いつまでもこのままじゃいられないから。
それでもあの時、あいつが、あたしが死んだ時どうしても言いたい言葉があったんだよ。


『……ねえ銀時、好きだったんだよ』


空を仰いで呟いた。
どうかあいつに届くようにと…。


次の日もいつものように学校に行って、いつものように帰っている時だった。
ふと目の前を横切った銀色。
あたしは目を見開く。自分でも気づかないうちにそいつの手を掴んでいた。


『銀時!』
「……ぇ、あげは?」


同じく驚いた様子の銀時にあたしは思い切り抱きつく。
あの頃と変わらない少し甘い匂い。
あの日からいままで泣いたことなんかなかったのに自然と涙が出てきた。


『ずっと会いたかった。あたしがどれだけ待ってたと思ってんの!?』
「ん、ごめん。俺も会いたかった。ずっと捜してた」


そう言った彼はあたしの涙をそっと拭う。
少しの間お互い抱き合っていたあたしたちは改めて向かい合った。


「俺お前に言わなきゃいけないことがあんだよ」
『ふはっ、偶然だね。あたしもだよ』


ーーなあ、あげは好きだ
ーーねえ、銀時好きだよ


これからもずっと…


そう言ってあたしたちは笑い合った。




言えなかった千の言葉
(今度こそ)
(全部伝えてみせるから)



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前回のがあまりにもあげはが報われない気がしたので、続編を書いてみました。


なんか文が拙い感じが…。
誰か私に文章力をォォォ!!


title:秋桜-コスモス-




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