『ねえ、総悟。』
あたしたちは今見回りという名のサボりで公園に来ていた。ちなみに今食べている団子は全部副長のツケというのは内緒だ。(たぶんそのうちばれる。)
「何でィ。」 『あれ明らかに怪しくない?』
あたしが指さす方には三人の人影。見た目的に総悟と年が同じくらいに見える彼らは、この辺じゃ見ない恰好をしていた。おまけにうち一人は帯刀までしている。
「確かに三人とも同じ格好とは明らかに怪しいですねィ。」 『それ言ったらあたしたちも怪しいことになっちゃうから!!』
兎に角あいつらに話聞いてみねーことには何も始まりやせんぜ、と総悟が言ったことであたしたちは三人に向かって歩いて行く。あちらもあたしたちに気付いたのかこちらを向いた。 おっと、案外イケメンじゃないか。
『ちょっとそこの三人組、こんなところで何してんの?そんな恰好してたら不審者にしか見えないよ?あ、違った。きょろきょろしてたら不審者にしか見えないよ?』 「どちらにせよ結局不審者じゃないですか。」
白髪の少年はあたしにツッコんだ後、なんでここにいるのかとか、彼らは黒の教団のエクソシストだとか、白髪がアレンで赤髪がラビで黒髪が神田だとか話してくれた。 あたしと総悟は顔を見合わせる。彼の顔を見る限り、考えていることは一緒らしい。
「あげは、救急車呼んでくだせェ。中二病が三人もいるってな。」 『言われなくてもわかってるよ。』 「ちょっと待つさ!!」
携帯を出して救急車を呼ぼうとしたらラビに止められた。
「僕たちはそんなんじゃないんです!!信じてください!!」
アレンの顔が必死だったのであたしは携帯をしまった。
『…今の話が本当ならどうする、総悟。』 「そうですねィ、とりあえず屯所に連れ帰りやしょう。」 「…チッおいモヤシに馬鹿兎、こんなやつらにかまってるヒマはねぇ、行くぞ。」
さっきまで黙っていた神田がそう言って背を向けて歩き出す。二人は慌てて追いかけようとするが、それは叶わなかった。なぜなら総悟が二人に手錠をかけたからだ。
「「え…。」」
戸惑っている彼らをよそにあたしは神田の肩を掴む。
「…あ?」 『あんたねぇ、自分が一番危機的なことわかってんの?エクソシストだかなんだか知らないけどこの世界で帯刀は禁止だから。』
てなわけで…、あたしがそう言ってにやりと笑えば、総悟も同じようににやりと笑う。
『「逮捕。」』
手錠をかけられた二人はもちろんあの神田でさえも若干顔が引きつっていた。
とりあえず逮捕の方向で (この二人に見つかったこと) (それが間違いだった)
−−−−−−−−−−−−− 今回はあげはが真選組設定です。 あげはが真選組だったら沖田と一緒にサボるんだろうな。という妄想からできました。 なんか中途半端ですみません。
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